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日本の唱歌「目次6」

検定小學唱歌(第1学年) 35曲(昭和4年07月/納所弁次郎編/京文社)
  ■序■
 ・編者は曩(さき)にいくたの学校唱歌集並びに軍歌集等を著作し、些か唱歌教授の振興に微力を盡して参りましたが、之等歌曲集も種々の事情のもとに多くは絶版となり、加ふるに彼の大正十二年の大震災はその總てを鳥有に歸して、之が再版の見込も無いやうになりました。然るに其後諸方の知人より、自作唱歌出版に就き再三の慫慂(しょうよう)がありましたが、未だに其の機熟せず、其のままに打過ぎて居りました。
 ・翻って輓近(ばんきん)の我國初等音楽教育を通覧しまするに、所謂童謡風の歌曲が非常な流行を來し、其の勢力意外に強く、文部省唱歌を始め古來の名曲又は其他の價値ある曲等も恰(あた)かも時代遲れとして敬遠されるのを觀を呈して居る次第でありますが、要するに之は過渡時代の現象であって、やがては音樂の高遠なる理想の下に一視同仁、優れたる作品は永久に其の光りを失はず、他の一般藝術と同様に必ずや茲(ここ)に復た運動の萌芽を見出すに至るべきであります。かくて音樂教育も健全なる針路の上に普及發達して行くのでありませう。現に此の一兩年の唱歌教授の趨勢を見るにその片鱗が先ず教材の選擇の上に如實に表はれつつあるのでありまして、之は正當な音樂教育上眞に慶賀に堪えぬ次第であります。
 ・如上の意味に於いて編者は、一には斯界の為め一にはまた自作唱歌集や、文部省認可済となった自作品に加ふるに友人の作品及び外國曲から成る唱歌教材集、其他數種の軍歌集等より、現時の小學校教材集として適當のものを拔萃輯録(しゅうろく)し、検定小學唱歌の名を以て出版することに致しました。幸いにして初等音樂教育界に多少共裨益(ひえき)する所がありましたならば満足の至りであります。
 ・猶本書は小學校尋常科用として、第一學年より同六學年迄の教材を各學年卅五曲宛配當してあります。しかして歌曲は男性用女性用夫々適當に選擇してありますが、就中男性の為には現代の世相に鑑みまして、その志氣を鼓舞するに足るべき軍歌を數曲づつ取入れましたから、時に應じて御活用下されば幸と存じます。
参照:昭和四年七月/編者識
No 曲名 作歌 作曲 No 曲名 作歌 作曲
1 ひばり 石原和三郎 納所弁次郎 19 玩具箱 三浦 圭三 納所弁次郎
2 石原和三郎 米國民歌 20 人形 石原和三郎 納所弁次郎
3 ひよこ 蘆田惠之助 納所弁次郎 21 石原和三郎 納所弁次郎
4 学校さして 大和田建樹 納所弁次郎 22 鈴蟲 植木孝之助 納所弁次郎
5 桃太郎 田邊友三郎 納所弁次郎 23 田邊友三郎 西洋曲
6 花咲爺 巌谷 小波 納所弁次郎 24 雪だるま 田邊友三郎 納所弁次郎
7 太郎の幟 巌谷 小波 納所弁次郎 25 お正月 田邊友三郎 納所弁次郎
8 箱庭 佐々木吉三郎 納所弁次郎 26 たこ 石原和三郎 納所弁次郎
9 金太郎 巌谷 小波 楠美恩三郎 27 石原和三郎 西洋曲
10 時計 巌谷 小波 納所弁次郎 28 加藤清正 三浦 圭三 納所弁次郎
11 石原和三郎 米國風曲 29 金鵄勲章 石原和三郎 納所弁次郎
12 ほたる 田邊友三郎 納所弁次郎 30 舌切雀 田邊友三郎 納所弁次郎
13 さるかに 石原和三郎 納所弁次郎 31 兎と亀 石原和三郎 納所弁次郎
14 日の丸 石原和三郎 納所弁次郎 32 田邊友三郎 西洋曲
15 楽隊遊び 木村 小舟 納所弁次郎 33 うさうさ兎 巌谷 小波 納所弁次郎
16 おつきさま 石原和三郎 納所弁次郎 34 笛と太鼓 石原和三郎 納所弁次郎
17 兵隊 石原和三郎 独逸風曲 35 誕生日 巌谷 小波 納所弁次郎
18 浦島太郎 巌谷 小波 納所弁次郎  
検定小學唱歌(第2学年) 35曲(昭和4年07月/納所弁次郎編/京文社)
No 曲名 作歌 作曲 No 曲名 作歌 作曲
1 蝶々 石原和三郎 納所弁次郎 19 日本の少年 三浦 圭三 納所弁次郎
2 千代田振 落合 直文 プレイエル 20 蘆田惠之助 納所弁次郎
3 (つばめ) 蘆田惠之助 納所弁次郎 21 加藤清正 田邊友三郎 納所弁次郎
4 小川 佐々木吉三郎 納所弁次郎 22 ひまゆく駒 巌谷 小波 内田久米太郎
5 日本武尊 田邊友三郎 納所弁次郎 23 田邊友三郎 奥 好義
6 烏の知惠 蘆田惠之助 納所弁次郎 24 石原和三郎 納所弁次郎
7 牛と馬 田邊友三郎 吉田 信太 25 年の暮 國定読本 納所弁次郎
8 動物園 今村 九穂 グローヴァー 26 羽子 大和田建樹 納所弁次郎
9 (にはとり) 蘆田惠之助 納所弁次郎 27 雪の日 佐々木信綱 納所弁次郎
10 世界一 三浦 圭三 納所弁次郎 28 皇恩 桑田 春風 納所弁次郎
11 池に金魚 田邊友三郎 英国風曲 29 元寇 國定読本 納所弁次郎
12 植木孝之助 納所弁次郎 30 蝙蝠 田邊友三郎 納所弁次郎
13 佐々木吉三郎 納所弁次郎 31 松山鏡 田邊友三郎 納所弁次郎
14 朝顔 文部省読本 納所弁次郎 32 汽船 石原和三郎 納所弁次郎
15 蜻蛉(とんぼ) 田邊友三郎 多 梅稚 33 行けども 湯本武比古 マソン
16 進め進め 戸川 残花 ステッフェ 34 笠原 白雪 西洋曲
17 親の恩 巌谷 小波 納所弁次郎 35 田植 國定読本 納所弁次郎
18 郵便箱 石原和三郎 高濱 孝一  
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検定小學唱歌(第3学年) 35曲(昭和4年07月/納所弁次郎編/京文社)
No 曲名 作歌 作曲 No 曲名 作歌 作曲
1 春の山 佐々木信綱 納所弁次郎 19 勇士の誉 大和田建樹 納所弁次郎
2 雲雀 巌谷 小波 楠美恩三郎 20 秋の七草 旗野 士良 納所弁次郎
3 大和田建樹 納所弁次郎 21 坂元少佐 佐々木信綱 納所弁次郎
4 雛鳥 佐々木信綱 フスカ 22 出船入船 大和田建樹 納所弁次郎
5 富士登山 國定読本 納所弁次郎 23 雪合戦 大和田建樹 納所弁次郎
6 新高山 鳥山 啓 納所弁次郎 24 年の暮 石原和三郎 西洋曲
7 木口小平 石原和三郎 納所弁次郎 25 雪つぶて 中村 秋香 小山作之助
8 ふみこめ人々 中村 秋香 スウィニイ 26 冬の月 桑田 春風 納所弁次郎
9 貝原益軒 田邊友三郎 納所弁次郎 27 國旗 佐々木吉三郎 納所弁次郎
10 行軍 杉谷 代水 独逸風曲 28 水鳥 桑田 春風 納所弁次郎
11 海の世界 桑田 春風 納所弁次郎 29 いざ進め 中村 秋香 奥 好義
12 夏やすみ 國定読本 納所弁次郎 30 燈臺 國定読本 前田 久八
13 夕立 國定読本 納所弁次郎 31 師君の教訓 北垣文三郎 納所弁次郎
14 秋の山 佐々木信綱 アイルランド曲 32 凱旋 佐々木信綱 納所弁次郎
15 護良親王 石原和三郎 納所弁次郎 33 親の子 中村 秋香 納所弁次郎
16 學説 湯本武比古 納所弁次郎 34 日本の景色 國定読本 納所弁次郎
17 母の惠 岡部 虎子 納所弁次郎 35 大和魂 荒木 英一 納所弁次郎
18 山登り 佐々木信綱 西洋曲  
検定小學唱歌(第4学年) 35曲(昭和4年07月/納所弁次郎編/京文社)
No 曲名 作歌 作曲 No 曲名 作歌 作曲
1 春の景色 國定読本 納所弁次郎 19 ナイチンゲール 石原和三郎 納所弁次郎
2 桃園 桑田 春風 納所弁次郎 20 松平定信 石原和三郎 納所弁次郎
3 山路の旅 旗野 士良 納所弁次郎 21 歡迎の歌 小森 松風 納所弁次郎
4 石と豆 大和田建樹 納所弁次郎 22 橘中佐 大和田建樹 納所弁次郎
5 海ゆかば ■………… 東儀 季芳 23 航海 桑田 春風 納所弁次郎
6 日本男兒 落合 直文 ワグナー 24 校歌 深井 虎蔵 納所弁次郎
7 箱根山 佐々木信綱 スコットランド曲 25 春風 加藤 義清 フォスター
8 軍人 國定読本 納所弁次郎 26 進撃 中村 秋香 小山作之助
9 徳川光圀 桑田 春風 納所弁次郎 27 玉散る劔(つるぎ) 山田美妙斎 西洋曲
10 水兵 東宮鐵眞呂 アルネ 28 御代の榮 金子+冷泉 納所弁次郎
11 コロンブス 石原和三郎 納所弁次郎 29 喇叭(らっぱ)の響 加藤 義清 荻野理喜治
12 海水浴 石原和三郎 納所弁次郎 30 宮城 湯本武比古 納所弁次郎
13 石原和三郎 納所弁次郎 31 氣の變り易き男 國定読本 納所弁次郎
14 名古屋城 大和田建樹 クルツ 32 ワシントン 武島又次郎 納所弁次郎
15 須磨明石 國定読本 納所弁次郎 33 木曾の奥 石原和三郎 納所弁次郎
16 大橋 銅造 ウエルナー 34 軍艦 加藤 義清 カレイ
17 親の恩 佐々木信綱 ハズバンド 35 さらば 藪 光吉 シューマン
18 辨慶(べんけい) 旗野 士良 納所弁次郎  
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検定小學唱歌(第5学年) 35曲(昭和4年07月/納所弁次郎編/京文社)
No 曲名 作歌 作曲 No 曲名 作歌 作曲
1 櫻狩 中村 秋香 山田源一郎 19 助船 佐々木信綱 イギリス曲
2 森の小鳥 大和田建樹 ドイツ民謡 20 凱陣 佐々木信綱 納所弁次郎
3 釣遊 旗野 士良 納所弁次郎 21 豊島の戦 小中村義象 納所弁次郎
4 河水清 岩澤 妙曇 納所弁次郎 22 白虎隊 國定読本 納所弁次郎
5 聯隊旗 國定読本 納所弁次郎 23 山里 大和田建樹 リギニー
6 高田屋嘉兵衛 蘆田惠之助 内田粂太郎 24 獨逸国民の歌 ■………… 納所弁次郎
7 大内山 高崎 正風 納所弁次郎 25 雪夜の斥候 佐々木信綱 納所弁次郎
8 水くかばね 鳥山 啓 シアルディニ 26 グラッドストーン 石原和三郎 納所弁次郎
9 女子の務 坪内 雄蔵 納所弁次郎 27 協同一致 石原和三郎 納所弁次郎
10 廣瀬中佐 大和田建樹 納所弁次郎 28 學びの道 東宮鐵眞呂 ルート
11 勅語奉答 大和田建樹 納所弁次郎 29 東洋の光 大和田建樹 ベリーニ
12 黄海の戦 鳥山 啓 山田源一郎 30 水雷艇 大和田建樹 納所弁次郎
13 茸狩 佐々木信綱 Methfessel 31 船上山 武島 羽衣 西洋曲
14 遠洋漁業 國定読本 納所弁次郎 32 進撃歌 落合 直文 ブリッス
15 ますら武夫 東宮鐵眞呂 C・ワーク 33 大和魂 加藤 義清 グノー
16 松島 武島 羽衣 アメリカ曲 34 早春 桑田 春風 納所弁次郎
17 朧の狭霧 山田美妙斎 ルート 35 大和島根 戸川 安宅 スコットランド曲
18 斬るべし 湯本武比古 小山作之助  
検定小學唱歌(第6学年) 35曲(昭和4年07月/納所弁次郎編/京文社)
No 曲名 作歌 作曲 No 曲名 作歌 作曲
1 春の惠 大和田建樹 ウォース 19 同窓生と別るるの歌 本居 豊頴 納所弁次郎
2 御國の旗 東宮鐵眞呂 西洋曲 20 守永偵察隊 佐々木信綱 納所弁次郎
3 春は露 山田美妙斎 ■………… 21 ふるさと 佐々木信綱 アマット
4 山縣中尉 鳥山 啓 納所弁次郎 22 静けき夜 阪 正臣 グルーベル
5 ピラミッド 國定読本 納所弁次郎 23 日本刀 國定読本 納所弁次郎
6 勇敢なる水兵 佐々木信綱 奥 好義 24 靉河の勇士 大和田建樹 納所弁次郎
7 君の御稜威 東宮鐵眞呂 納所弁次郎 25 枯野 大和田建樹 西洋曲
8 凱旋の歌 黒川 眞頼 納所弁次郎 26 皇后陛下御瑞夢 加藤 義清 納所弁次郎
9 愛らしき花 大和田建樹 ブラームス 27 雪の朝 大和田建樹 ウエーベル
10 王政維新 佐々木信綱 モーツアルト 28 北白川宮能久親王 本居 豊頴 納所弁次郎
11 旅順口の戦 旗野十一郎 鈴木米次郎 29 紫式部 大橋 銅造 納所弁次郎
12 功戦 鳥居 忱 ブラッドベリ 30 櫻田門外 大和田建樹 独逸風曲
13 黄金の花 鳥山 啓 納所弁次郎 31 我國兵士 旗野 士良 クッケン
14 婦人従軍歌 加藤 義清 奥 好義 32 愉快 大和田建樹 アルテスリード
15 急流 大和田建樹 西洋曲 33 兵士の夢 大和田建樹 ライシゲル
16 勸學の歌 國定読本 納所弁次郎 34 招魂祭の歌 本居 豊頴 納所弁次郎
17 威海衛 中村 秋香 山田源一郎 35 卒業式の歌 加藤 巌夫 納所弁次郎
18 吉田松陰 佐々木信綱 納所弁次郎  
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高等小學唱歌 29曲(昭和5年/文部省)/国定教科書共同販売所/定価:拾参銭 
  ■全一冊。編集委員は、小山作之助・島崎赤太郎・岡野貞一・乙骨三郎・高野辰之等で、この編集は大正13年(1924)7月に終わっていたが、実際に発行されたのは昭和5年(1930)5月2日である。これは高等小学校用の文部省唱歌集として最初のものである。二部合唱曲4、単音唱歌25、合計29曲目収録されて全部わが国人の作曲であったが、実際にはあまり使われず、「旅」「農民の歌」「同窓会」等は比較的よく歌われた。
参照:日本唱歌集 岩波文庫
1 日本帝国 海の朝 峻嶺 平家の没落
2 進取 漁歌 登山 明治天皇 落日
3 初夏の公園 元寇の歌 昭憲皇太后 働け
4 ボートの歌 新緑 凱旋 足柄山 同窓會
5 弟橘媛 航空機 舟行 鎭守に詣でて 國民の歌
6 水泳 薄原 農民の歌  ●mp3=over(2016/02/02)
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新選中学唱歌(第1學年) 36曲(昭和4年3月5日/中等學校音楽研究會/青々書院:大阪)
No 曲名 作歌 作曲 No 曲名 作歌 作曲
1 聖壽無量 ■………… ■………… 19 秋の聲 ■………… ■…………
2 わが身の幸 中村 春二 永井 幸次 20 たゞしくも 明治天皇 上 眞行
3 うぐひす雲雀 教育唱歌集 ■………… 21 御国の民 ■………… アメリカ歌曲
4 わが陸軍 ■………… ■………… 22 勝利の歌 永井 幸次 永井 幸次
5 近眼のしくじり 吉丸 一昌 梁田 貞 23 遊獵 小学唱歌集 ■…………
6 平 重盛 尾上 八郎 ■………… 24 明治天皇 梁田 貞
7 天兵無敵 吉丸 一昌 北村 季晴 25 明治天皇 梁田 貞
8 瀑布 藤村  作 福井 直秋 26 雪合戦 ■………… ■…………
9 廣瀬中佐 ■………… ■………… 27 昭和の日本 北原白秋 山田耕筰
10 夏の曙 大和田建樹 シルヘル 28 軍國の少年 ■………… 福井 直秋
11 大和田建樹 ■………… 29 忠臣 小学唱歌 ノルトン
12 夏やすみ 犬童球渓 ■………… 30 吉野懐古 杉谷代水 シューベルト
13 足柄山 高等小学校 西洋曲 31 航空隊 東宮鐵眞呂 小山作之助
14 海國の大丈夫 教育唱歌集 ■………… 32 月の瀬 教育唱歌集 ■…………
15 茸狩 ■………… ■………… 33 寶たれ鑑たれ 大正唱歌教本 ■…………
16 殖民の歌 吉丸 一昌 イギリス曲 34 きさらぎ野邊 ■………… 福井 直秋
17 木靈 中等音楽 ■………… 35 軍艦行進曲 鳥山  啓 瀬戸口藤吉
18 運動會 大和田建樹 R・Wagner 36 海ゆかば 大伴 家持 東儀 季芳
新選中学唱歌(第2學年) 28曲(昭和4年3月5日/中等學校音楽研究會/青々書院:大阪)
No 曲名 作歌 作曲 No 曲名 作歌 作曲
1 皇祖 大和田建樹 スタンツ 15 田舎の夕暮 ■………… ■…………
2 春の光 ■………… 福井 直秋 16 護良親王 杉谷 虎藏 ジルヒャー
3 大和田建樹 ■………… 17 伊藤公 武島又次郎 ■…………
4 ボートレース ■………… 福井 直秋 18 箱根八里 鳥居  忱 滝 廉太郎
5 突貫 大和田建樹 R・Lisle 19 三舟 イタリア民謡 ■…………
6 急流 大和田建樹 西洋曲 20 國旗 ■………… ■…………
7 ヲーターロー 土井林吉 山田源一郎 21 豊太閤 中学唱歌 ドイツ民謡
8 海國の民 大桑いよ子 田中銀之助 22 埴生の宿 里見  義 ビショップ
9 初旅 中学唱歌 ■………… 23 自然 唱歌教科書 ■…………
10 大漁 ■………… 福井 直秋 24 青年の歌 東京日々新聞 山田 耕筰
11 湖上の月 吉岡郷甫 ロッシーニ 25 奉天會戦 蘆田惠之助 ■…………
12 野営の月 大和田建樹 S・Dana 26 懐友 武島 羽衣 トーマー
13 健兒よ來れ 久保田宵二 原田比古士良 27 奮闘主義 ■………… ■…………
14 騎馬旅行 教育唱歌集 ■………… 28 神州男兒 宮嶋++ 加部 巌夫
  ・三舟(イタリア民謡:サンタ・ルチア)
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エホンショウカ 40曲(昭和6年12月/日本教育音楽協会編) 
  ■日本教育音楽協会が編集した幼稚園向きの唱歌集。春の巻・夏の巻・秋の巻・冬の巻の四巻からなり、それぞれにふさわしい新作の唱歌10曲(日本の唱歌では15曲)ずつを収めている。  【参照:日本の唱歌(中) 講談社文庫】

■この当時はまだ唱歌教科書は国定でなかったので、民間の検定教科書(実際は余り使われませんでしたが)が、いろいろ出版されてされていました。この「エホンショウカ」は日本教育音楽協会が幼稚園向きに編纂したもので、ハル・ナツ・アキ・フユの4巻がありました。明治以来、教科書を編集する団体は多かったのですが、その多くは消滅してしまっていて、現存するのは、この「日本教育音楽協会」ぐらいのものでしょう。  【参照:日本唱歌名曲集 全音楽譜】
●まだまだ、資料不足です。どなたか、情報を提供頂ければ幸いです。 2011/05 bunbun
春の巻 ●ヱホンショウカ ハルノマキ(昭和6年12月25日発行)
テフテフ タンポポ ママゴト エンソク コヒノボリ
アカチヤン マリナゲ オヤツ オニゴツコ ジドウシヤ。
夏の巻 ●ヱホンショウカ ナツノマキ(昭和7年7月18日発行)
テンノウヘイカ オヒサマ チューリップ キンギヨ アサガホ
カミナリサマ ミヅアソビ スナアソビ オウマ ナミ
秋の巻 ●ヱホンショウカ アキノマキ(昭和7年11月5日発行)
ヒヨコ ダルマサン ウサギ オツキサマ カケツコ
オヤスミ ブランコ オミヤゲ ナハトビ タンジヤウビ
冬の巻 ●ヱホンショウカ フユノマキ(昭和8年1月1日発行)
オシヤウグワツ ユキ オカアサマ ピアノ マメマキ
ギッコンバッタン オサル ツミキ オヒナサマ ユメ
     ●mp3=over(2015/12/13)
エホンショウカ 第二輯 60曲(昭和11年10月/日本教育音楽協会編) 
  ■これは、上の「エホンシャウカ」の続編として編まれた「エホンショウカ第二輯」である。編者も同様で、日本教育音楽協会である。
 筆者(bunbun)は「アキノマキ」しか参照してないが、アキノマキに関して言えば15曲からなる。また、奥付の発行年月日は「昭和11年11月4日」となっており、落葉のようなイラストの位置に、「好評のエホンシャウカ 既刊の四冊 第一輯 ハルノマキ 云々………、ナツノマキ・アキノマキ・フユノマキにおさめられた曲名が載っており、宣伝広告と思われる。
 第二輯は、「ハルノマキ」と「アキノマキ」があり、それぞれ15曲の構成と思われる。

●まだまだ、資料不足です。どなたか、情報を提供頂ければ幸いです。 2012/02/08 bunbun
春の巻 ●ヱホンショウカ ハルノマキ
         
夏の巻 ●ヱホンショウカ ナツノマキ(昭和12年08月xx日発行)
オニンギヤウ コヒ ユリノハナ ヘイタイゴツコ タウヱ
ツバメノコ タナバタサマ タキ ホタル ニジ
チンドンヤ セミ フウリン ボート ハナビ
秋の巻 ●ヱホンショウカ アキノマキ(昭和11年10月4日発行)
カクレンボ トンボ マツムシ ハト カカシ
ヒカウキ アメ シカ オマツリ モミヂ
ウンドウクヮイ キクノハナ ハタギョウレツ スマフ カミシバヰ
     ●mp3=over(2015/12/14)
冬の巻 ●ヱホンショウカ フユノマキ
         
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新訂尋常小學唱歌(第一學年) 27曲(昭和7年03月/文部省/定価金拾参銭)
  ■大日本図書より刊行され、第一学年用(昭和7年3月)ー第六学年用(昭和7年12月)の6冊より成る。各冊とも27曲ずつ。前の「尋常小学唱歌」が編集されてから、20年以上経った。ここで、時勢(軍国主義、超国家主義の時流)の進展に応じ、伴奏譜をつけ、合わせて評判のあまり香しくないものを除き、代わりに新作を補ったものである。編集の責任者は東京音楽学校の教授だった信時潔と片山頴太郎らで、新作のものはすべて日本人の作であることは、従前どおり。作詞では井上赳のもの、作曲では信時潔のものが最も多い。
■この時、国語の教科書は、今までの黒白の「ハナ ハト」から、彩色刷りの「サイタ サイタ サクラ ガ サイタ」に変化し、挿絵も現代的になって非常に好評であったが、この唱歌の教科書は、世間一般にはその間に童謡の流行などがあって歌に対して大きく目覚めたにもかかわらず、さほどの進歩がなく、失望させた。子どもたちに親しまれるような題材の歌ーたとえば「動物園」などを入れてみたり、「一番星みつけた」や「お手玉」のような邦楽の音階の曲を入れて新しみを出そうとしているが、それらはあまりぱっとした出来ではなく、「文部省唱歌校門を出でず」のことわざはこのころのものからあてはまるもので、これは、編集委員たちの不勉強を物語る。
 以前の「尋常小学唱歌」から引き継がれた曲は、「故郷」「朧月夜」「我は海の子」「春の小川」「春が来た」など、今の人たちにも懐かしまれるものが多いのに、この新訂版で補われたもので評判がいいものは「牧場の朝」一曲ぐらいにとどまる。
参照:日本の唱歌(中) 講談社文庫
  ■緒言■
一、本書ハ音楽教育ノ進歩ト時代ノ要求トニ鑑ミ、従来本省著作ニ係ル「尋常小学唱歌」ニ改訂ヲ加ヘタルモノナリ。
二、本書ハ毎巻二十七章トシ、取扱者ニ選択ノ余地を与ヘタリ。
三、本書ノ歌詞ハ、旧歌詞中ノ適切ナルモノ、新作ニ係ルモノ、及び〔尋常小学〕国語読本・尋常小学読本中ノ韻文ノ一部ヨリ成ル。
四、本書ノ歌詞ハ努メテ材料ヲ各方面ニ採リル文体・用語等ハ成ルベク読本ト歩調ヲ一ニセンコトヲ期セリ。
五、本書ノ教材排列ハ強ヒテ程度ノ難易ノミニヨラズ、一面季節ニツキテモ考慮セリ。
六、本書ハ取扱者ノ便宜ノタメ、唱歌曲ノミノ楽譜を掲ゲタルモノト、伴奏附ノ楽譜ヲ掲ゲタルモノト、二種類ヲ作製セリ。教授ニ際シテハ其ノ何レヲ採用スルモ可ナリ。
昭和七年三月  文部省
1 日の丸の旗 ひよこ 桃太郎 菊の花 紙鳶の歌
2 砂遊び 僕の弟
3 兵隊さん かたつむり 池の鯉 木の葉 花咲爺
4 おきやがりこぼし 牛若丸 親の恩 つみ木  ●mp3=over(2014/06/05)
5 電車ごっこ 朝顔 一番星みつけた
6 人形 夕立 (からす) 雪達磨
  ・電車ごっこ(詞:井上 赳/曲:下総皖一) ・桃太郎/夕立(曲:岡野貞一)
・菊の花(詞:青木存義) ・一番星みつけた(詞:生沼 勝/曲:信時 潔)
・ひよこ(詞:乙骨三郎) 
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新訂尋常小學唱歌(第二學年) 27曲(昭和7年05月/文部省/定価金拾参銭)
1 田植 こだま 富士山 梅に鶯
2 ラヂオ 竹の子 浦島太郎 影法師 母の心
3 二宮金次郎 ポプラ 紅葉 那須輿一
4 雲雀 金魚 かけつこ 時計の歌  ●mp3=over(2014/06/05)
5 折紙 案山子 うちの子ねこ
6 小馬 蛙と蜘蛛 がん
  ・ポプラ(詞:井上 赳/曲:信時 潔) ・かけっこ(曲:下総 皖一)
・がん(詞:井上 赳/曲:信時 潔) ・影法師(曲:信時 潔)
・竹の子(詞:生沼 勝/曲:信時 潔)
新訂尋常小學唱歌(第三學年) 27曲(昭和7年05月/文部省)
1 春が来た 噴水 取入れ 川中島
2 かがやく光 汽車 蟲のこゑ 麥まき 私のうち
3 摘草 村祭 日本の國 かぞへ歌
4 木の芽 鵯越 飛行機  ●mp3=over(2014/06/05)
5 茶摘 夏休 雁がわたる 豊臣秀吉
6 青葉 赤とんぼ 冬の夜
  ・摘草(曲:長谷川良夫) ・螢(詞:井上 赳/曲:下総皖一)
・汽車(曲:大和田愛羅) ・麥まき(曲:下総皖一) ・村祭(作詞:葛原しげる 作曲:南能衛)
新訂尋常小學唱歌(第四學年) 27曲(昭和8年02月/文部省/定価金拾四銭)
1 春の小川 藤の花 漁船(りょうせん 山雀(やまがら) 近江八景
2 かげろふ 動物園 夏の月 何事も精神
3 ゐなかの四季 お手玉 牧場の朝 八幡太郎 橘中佐
4 靖國神社 曾我兄弟 水車(みずぐるま) 村の鍛冶屋  ●mp3=over(2014/06/05)
5 (かいこ) 廣瀬中佐 餅つき
6 五月 たけがり 雪合戦
  ・動物園(詞:井上 赳/曲:信時 潔) ・お手玉(曲:沢崎定之)
・牧場の朝(詞:杉村楚人冠/曲:船橋栄吉) ・山雀(詞:酒井 悌)
・何事も精神(曲:岡野貞一) ・橘中佐(曲:岡野貞一)
新訂尋常小學唱歌(第五學年) 27曲(昭和8年02月/文部省/定価金拾四銭)
1 みがかずば 忍耐 納涼 いてふ 進水式
2 金剛石 朝日は昇りぬ 風鈴 入營を送る 雛祭
3 八岐の大蛇 朝の歌 加藤清正 冬景色 卒業生を送る歌
4 舞へや歌へや 日光山 鳥と花 水師營の會見  ●mp3=over(2014/06/05)
5 鯉のぼり 山に登りて 大塔宮 兒島高徳
6 菅公 秋の山 三才女
・忍耐(詞:石原和三郎)  ・三才女(詞:石原和三郎/曲:岡野貞一)

新訂尋常小學唱歌(第六學年) 27曲(昭和8年02月/文部省/定価金拾四銭)
1 明治天皇御製 日本海海戰 夜の梅
2 朧月夜 我は海の子 出征兵士 鎌倉 齋藤實盛
3 遠足 日本三景 故郷 卒業の歌
4 我等の村 鳴門  ●mp3=over(2014/06/05)
5 瀬戸内海 蓮池 燈臺
6 四季の雨 森の歌 天照大神 スキーの歌
  ・遠足(詞:佐野保太郎/曲:信時 潔) ・日本海海戰(詞:芦田恵之助/曲:田村虎蔵)
・我は海の子(詞:宮原晃一郎) ・瀧(曲:長谷川良夫) 
・スキーの歌(詞:林 柳波/曲:橋本国彦) ・夜の梅(曲:岡野 貞一)
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