箱根八里(F)
中学唱歌/明治34年

作詞
作曲
鳥井 忱
滝廉太郎


箱根の山は 天下の険(けん)
函谷関(かんこくくゎん)も物ならず
  万丈の山 千仞(せんじん)の谷
  前に聳(そび)え 後(しりへ)にささふ
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶(なほ)(くら)き 杉の並木
羊腸(やうちゃう)の小径(しゃうけい)は 苔滑(こけなめら)
  一夫関(いっぷくゎん)に 当るや
  万夫(ばんぷ)も 開(ひら)くなし
天下に旅する 剛毅(ごうき)の武士(もののふ)
大刀(たいたう)腰に 足駄(あしだ)がけ
八里の岩ね 踏(ふ)み鳴らす
  ■斯(か)くこそありしか
  ■往時(おうじ)の武士(もののふ)
●作詞:鳥井忱(まこと)です。
箱根の山は 天下の阻(そ)
(しょく)の桟道(さどう) 数ならず
  万丈の山 千仞の谷
  前に聳え 後にさそう
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶闇き 杉の並木
羊腸の小径は 苔滑か
  一夫関に当るや 万夫も開くなし
山野(さんや)に狩する 剛毅の健児(ますらお)
猟銃(りょうじゅう)肩に 草鞋(わらじ)がけ
八里の岩ね 踏み破る
  ■斯くこそありけれ 近時(きんじ)の健児

中学唱歌(明34) 中学唱歌(昭04) おけら歌集「は行」


歌詞:08/03/16/midi:09/01/13-13/01/13/おけらの唱歌/楽譜:ビーさん(13/07)