近眼(ちかめ)のしくじり(C)
新作唱歌6(大正2年8月10日作)

作詞
作曲
吉丸一昌
梁田 貞


追分けの石の上 烏(からす)が一羽止まってる
近眼(ちかめ)が人と 見違(みち)えて
「もしもし村へは 何(ど)う参る
お尋ねします」と 聞いたれど
烏はついと 飛んで行く
  ■近眼(ちかめ)は急に 手を挙げて
  ■「もしもし 帽子が飛びました」
幼年唱歌(大02) 中学唱歌(昭04)
或人が鶏を抱えて 町に賣りに行く
近眼(ちかめ)がそれを 打ちながめ
「さてさて綺麗な お召物
見せて」と尻尾(しっぱ)を 引いたれば
鶏 糞(ふん)を ペッとした
  ■近眼(ちかめ)は顔を 拭きながら
  ■「唾(つばき)をかけずと 可(よ)さそうに」


歌詞:08/02/16/midi:08/07/12-13/01/21/おけらの唱歌