皇后陛下御瑞夢(Eb)
検定小学唱歌6(昭和04)

作詞
作曲
加藤 義清
納所弁次郎

相模の海の 波のうへ
國のしづめの 富士みえて
常磐かきはに いやしげる
松の葉山の 假宮に
皇后宮(きさいのみや)の ならせられ
 ■寒さ避けます 頃とかや
御心(みこころ)安く ましませと
聞えあぐるや たちまちに
白衣のすがた かきゝえて
岸にくだくる 仇浪(あだなみ)
音ばかりこそ 残りけれ
 ■實(げ)にも不思議の 御瑞夢や
●瑞夢(ずいむ):縁起の良い夢のこと
名島(なじま)の磯に ゆきかよふ
千鳥のこゑの 更け渡る
よるの大殿(おとど)の 御座(ござ)近く
白衣(びゃくえ)の武士(もののふ)ひれふして
いとおごそかに 申す様(よう)
 ■微臣は 坂本龍馬なり

王政復古の そのはじめ
海援隊の 長(をさ)として
よの仇浪を しづめたる
坂本龍馬 その人は
死して護國の 鬼(き)となりて
 ■明治の御代にも 使へけり

日露の空に たちまよふ
雲足いよゝ 急なれど
微臣もちからを 海戦に
そゝぎてまもり 候へば
吾海軍の かちいくさ
 ■うたがふべくも 候はず


歌詞:09/08/02/midi:09/11/28