國民の歌(G)
高等小學唱歌(昭和05)

作詞
作曲
作者不詳

日本の命の こもれる言葉を
襁褓(むつき)の内より 學びし我等
をゝしく優しき 言葉の靈(たま)
■いひつぎ傳へん 我がはらからよ

ゆく雲はゞまぬ 空なす心
とけ入るすべての 文化の光
人種のけぢめを 滅する慈悲に
■國々やはさん 我が同胞よ

(あめ)より下しし 御劔とらして
山川靡けし 苦痛と歡喜
打ちてしやまんと のらしし歌の
■威力を思へや 我が同胞よ

小草をそよがす 風だにあつめて
國家の力に 統(す)ぶべき時ぞ
科学に基づく 大文明を
■我が手に建てなん 我が同胞よ

世界をつらぬる 八重潮よせては
高浪疾風(はやち)に 逆巻く時も
我等の力は 一つになりて
■ゆるがぬ御國ぞ 我が同胞よ
天つ日直(たゞ)さす 國々島々
日本の言葉の 通ずるところ
日つぎの大君 知らあさん國と
■祝(ことほぎ)祀らん 我が同胞よ

●同名異曲: 高等小学(昭和05) 新尋常6(昭和07)

歌詞:11/05/10/midi:11/06/11-16/02/02/おけらの唱歌