鯉のぼり(F)
尋常小學唱歌(第五學年)/大正2年

作詞
作曲
作者不詳


(いらか)の波と 雲の波、
重なる波の 中空(なかぞら)を、
(たちばな)かおる 朝風に、
  ■高く泳ぐや、鯉のぼり。
尋常小5年(大正02) 新訂尋常5年(昭08) 5年生(昭22)
●作曲者が弘田竜太郎(音楽学校2年)の説あり

開ける広き 其の口に、
舟をも呑まん 様(さま)見えて、
ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には、
  ■物に動ぜぬ 姿あり。

百瀬(ももせ)の滝を 登りなば、
(たちま)ち竜(りゅう)に なりぬべき、
わが身に似よや 男子(おのこご)と、
  ■空に躍(おど)るや 鯉のぼり。

●同名異曲: 幼稚園唱歌(明治34) 尋常小學5(大正2) 幼年唱歌9(大正04)
エホンショウカ(昭和6) 小学新唱歌3(昭07) 新訂高等小1(昭和10)
児童唱歌6(昭和10) 初等科音楽1(昭和16)


歌詞:08/01/26/midi:08/06/12-12/02/12-12/12/12/楽譜:bunbun(2016/04/16)おけらの唱歌