鎌倉(Em)
尋常小學読本唱歌(第六學年)/明治43年

作詞
作曲
芳賀矢一
作者不詳

新田義貞 静御前の舞
七里ガ浜の 磯伝(いそづた)
稲村ケ崎(いなむらがさき) 名将の
■剣(つるぎ)(とう)ぜし 古戦場

若宮堂(わかみやどう)の 舞の袖(そで)
しずのおだまき くりかえし
■返せし人を しのびつつ

長谷観音+大仏 護良親王の幽閉仏
極楽寺坂(ごくらくじざか) 越え行けば
長谷観音(はせかんのん)の 堂近く
■露坐(ろざ)の大仏 おわします

鎌倉宮(かまくらぐう)に もうでては
尽きせぬ親王(みこ)の みうらみに
■悲憤(ひふん)の 涙わきぬべし

雪の下道+八幡宮 頼朝の墓
由比(ゆい)の浜べを 右に見て
雪の下村(したむら) 過行(すぎゆ)けば
■八幡宮の 御社(おんやしろ)

歴史は長き 七百年(しちひゃくねん)
興亡すべて ゆめに似て
■英雄墓は こけ蒸(む)しぬ
実朝+公暁 建長寺+円覚寺
(のぼ)るや石の きざはしの
左に高き 大銀杏(おおいちょう)
■問わばや遠き 世々(よよ)の跡
建長(けんちょう)円覚(えんがく) 古寺の
山門高き 松風に
■昔の音や こもるらん

読本唱歌(明治43) 尋常小学(大正03) 新訂尋常(昭和08) 初等科4(昭18)


歌詞:08/04/08/midi:08/06/22-12/12/12/楽譜:bunbun(2017/01/05)おけらの唱歌

■昭和6年の改訂版で、「雪の下村」→「雪の下道」と、「返せし人」→「返しし人」となりました。