蟲のこゑ【D】
尋常小學読本唱歌(第三學年)/明治43年

作詞
作曲
文部省唱歌


あれ、松蟲が鳴いてゐる
ちんちろちんちろ ちんちろりん
あれ、鈴蟲も鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん。
 ■秋の夜長を鳴き通す
 ■ああ、おもしろい蟲のこゑ
読本唱歌(明43) 尋常小学(明45)
新訂尋常(昭07) 2年生の音楽(昭22)
きりきりきりきり きりぎりす
がちやがちや がちやがちや くつわ蟲
あとから馬おひおひついて
ちよんちよんちよんちよん すいつちよん
 ■秋の夜長を鳴き通す
 ■ああ、おもしろい蟲のこゑ
注:一行目の「きりぎりす」は後に「こおろぎやに改訂」

●虫の唱歌: 虫の楽隊(明治36) むし(明治36) 蟲のこゑ(明治43)
蟲のこゑ(大正04) 虫の聲(昭和07) 虫の音樂(昭和10)


新おけら歌集(04/08/08) / 楽譜:ビーさん(2004/09)/おけらの唱歌

■1910(明治43)年の『尋常小学読本唱歌』にあり。虫の鳴き声をうまく表した童謡で、今でもよく歌われる。2番目の歌詞。オリジナルでは「きりきりきりきり」と鳴くのは「キリギリス」であったが、現在は「コオロギや」になっている。