三才女(G)
尋常小學読本唱歌(第五學年)/明治43年

作詞
作曲
石原和三郎
岡野 貞一


色香(いろか)も深き 紅梅の
枝に結びて 勅(ちょく)なれば
いともかしこし うぐいすの
問わば如何(いか)にと 雲居(くもい)まで
  ■聞こえ上げたる 言(こと)の葉は
  ■幾代(いくよ)の春か かおるらん
読本唱歌(明治43) 尋常小学(大正02) 新訂尋常(昭和08)
みすのうちより 宮人(みやびと)
袖引き止めて 大江山
いく野の道の 遠ければ
ふみ見ずと言いし 言の葉は
  ■天の橋立 末かけて
  ■後の世永く くちざらん

(きさい)の宮の 仰言(おおせごと)
御声(みこえ)のもとに 古(いにしえ)
奈良の都の 八重桜
今日(きょう)九重(ここのえ)に においぬと
  ■仕(つこ)うまつりし 言の葉の
  ■花は千歳(ちとせ)も 散らざらん



歌詞:08/01/26/midi:08/06/12-12/12/12/楽譜:bunbun(2017/01/05)おけらの唱歌

■三才女とは、以下の三人の才女のことのようです。
 紀内侍(きのないし)=紀貫之の娘/小式部内侍(こしきぶのないし)=和泉式部の娘/伊勢大輔(いせのたいふ)
■作詞は「石原和三郎と明治唱歌抄(昭和52年・大槻三好著)」によれば、文部省懸賞募集歌の第3部で「2等:石原和三郎」となっている。
2015/01/10 bunbun