われは海の子(D)
尋常小學読本唱歌(第五學年)/明治43年

作詞
作曲
宮原晃一郎
作者不詳

我は海の子白浪しらなみ
さわぐいそべの松原に
煙たなびくとまやこそ
■我がなつかしき住家なれ

幾年いくとせここにきたえたる
鉄より堅きかいなあり
吹く塩風に黒みたる
■はだは赤銅(しゃくどうさながらに

生れてしおに浴ゆあみして
浪を子守の歌と聞き
千里寄せくる海の気
■吸いてわらべとなりにけり

浪にただよう氷山も
きたらば来れ恐れんや
海まき上ぐるたつまきも
■起らば起れ驚おどろかじ

高く鼻つくいその香
不断ふだんの花のかおりあり
なぎさの松に吹く風を
■いみじき楽がくと我は聞く

いで大船おおふねに乗出して
我は拾わん海の富
いで軍艦に乗組みて
■我は護まもらん海の国

丈余のろかい操あやつりて
行手定めぬ浪まくら、
百尋ももひろ千尋の海の底
■遊びなれたる庭広し

読本唱歌(明治43) 尋常小学(大正03) 新訂尋常(昭和08)
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歌詞:08/04/08/midi:08/06/22-12/12/12/楽譜:bunbun(2017/01/05)おけらの唱歌