卒業の歌(Eb)
尋常小學唱歌(第六學年)/大正3年

作詞
作曲
作者不詳


うれし、うれしや、うれしやな。
人の子どもの、おしなべて ふむを御国のおきてなる、
学の道の六年をば 卒へし今日こそうれしけれ。
  ■柳桜の春にほふ、錦をそへて野も、山も。
幼年唱歌4(明35) 尋常読本(明治43) 尋常小学(大正03)
新訂尋常(昭和08)
■尋常読本唱歌の曲名=「卒業」

うれし、うれしや、うれしやな。
いろはのいをもわきまへぬ 身のいつしかに積得たる、
西も、東も知らざりし 身のいつしかに分得たる、
  ■世の人並の文字の数、世の人並の道の筋。

うれし、うれしや、うれしやな。
六年の月日、手を取りて 教へ給ひし師の君の
導なくば、いかで我が 心に開く、智は、徳は。
  ■思へばうれし、師の情、思へばうれし、師の恵。

うれし、うれしや、うれしやな。
師の賜の智を、徳を、かぢに、しをりに、世の海を
わたりて行かん、なほ高き 学の高嶺よぢて見ん。
  ■師の君さらば、健かに、我が友さらば、健かに。

●卒業の唱歌: 卒業式歌(明治25) 卒業式の歌(明治26) 卒業式…(明治29)
卒業式の歌(明治33) 卒業の歌(明治35) 卒業の歌(明治41)
卒業の歌(明治43) 卒業……(明治43) 卒業の歌(大正03
卒業生を…(大正02) 卒業式の歌(昭和04) 卒業の歌(昭和07)
卒業生を…(昭和07) 卒業の歌(昭和07) 卒業の歌(昭和10)
卒業生を…(昭和12) 卒業の歌(昭和12)


歌詞:08/04/08/midi:08/06/22-12/12/12/楽譜:bunbun(2016/06/25)おけらの唱歌