牧場の朝(D)
新訂尋常小学唱歌(四学年)/昭和8年

作詞
作曲
杉村楚人冠
船橋 栄吉

1: ただ一面に 立ちこめた
牧場の朝の 霧の海。
ポプラ並木の うっすりと
黒い底から、勇ましく
■鐘が鳴る鳴る、かんかんと

3: 今さし昇る 日の影に
夢からさめた 森や山。
あかい光に 染められた
遠い野末(のずえ)に、牧童の
■笛が鳴る鳴る、ぴいぴいと

2: もう起出(おきだ)した
小舎小舎(こやごや)
あたりに高い 人の声。
霧に包まれ、あちこちに、
動く羊の 幾群(いくむれ)
■鈴が鳴る鳴る、りんりんと
新訂尋常4年(昭08) 初等科3(昭18)
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歌詞:07/12/12/midi:08/06/22-12/02/12-12/11/30/
楽譜ビーさん09/07/おけらの唱歌
■文部省唱歌。歌のモデルは福島県の鏡石町にある岩瀬牧場で、明治40年にオランダから乳牛と農機具を直輸入した際の友好のしるしに送られた鐘がある。