軍艦行進曲/軍艦(G)
新選中学唱歌1(昭和04)

作詞
作曲
鳥山  啓
瀬戸口藤吉


守るも攻むるも 鋼鐵(くろがね)
浮かべる城ぞ 頼みなる
浮かべるその城 日の本の
皇國(みくに)の 四方(よも)を守るべし
まかねの其城 日の本に
  ■仇なす國を 攻めよかし
●こちら→軍艦行進曲「フル・バージョン」
●同詞異曲: 小学唱歌6(明治26) 新選中学唱歌(昭和4)
石炭(いわき)の烟(けむり)は 渡津海(わたつみ)
(たつ)かとばかり 靡(なび)くなり
弾丸(たま)打つひびきは 雷(いかづち)
聲かとばかり とよむなり
萬里(ばんり)の波濤を 乗り越えて
  ■御國の光り 輝かせ

●同名異曲: 小學唱歌6(明治26) 女学唱歌2(明治43) 大正幼年8(大正04)
新選中学・(昭和4) 検定小学4(昭和04) 新尋常小5(昭和7)
昭和唱歌4(昭和10) 高等新唱1(昭和12) うたのほん(昭和16)

歌詞:09/09/15/midi:09/10/02/おけらの唱歌
■明治30年頃、鳥山の詞「此の城」に当時、横須賀海兵団軍楽隊の軍楽兵曹長だった瀬戸口藤吉が曲をつけたもの。行進曲(進行曲)になったのは明治33年4月。Trioに東儀季芳作曲の「海ゆかば」、Codaにスッペ作曲の「軽騎兵」序曲を借りてマーチに編曲されている。神戸沖の観艦式の際、初めて演奏された。以降、海軍の代表的行進曲として、軍艦の入港出港や儀式には必ず演奏された曲。 石炭をたいて、黒煙をもうもうと吹き出して進む、当時の軍艦の姿を勇壮に描いた曲である。
■Trioとは、複合三部形式の楽曲において、主部とその後に反復される主部との間に挿入される中間部のこと。
09/09/15 (by bunbun)