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えじぷと太古の 文明の
面影残る ひらみっど
ないるの岸の をちこちに
■山かとばかり 聳(そび)えたり |
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そも この塔は えじぷとの
國王一家の 墓にして
その墓ごとに 石柩(せききゅう)を
■地下のむろにぞ納めたる |
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山と見ゆれど みらみっど
石もて畳み 築くきたる
方錐形の 塔にして
■大小およそ 七十(しちじっ)基
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石柩中の なきがらは
三千年後の 今もなほ
くづれ くされず そのまゝに
■みーらとなりて 残るとぞ
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大なる一基 築くには
十萬人の たゆみなく
三十年も かゝりてぞ
■成しとぐべきと世にはいふ |
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