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女学唱歌 (第一集) 35曲【明治33年(1900)08月19日/山田源一郎編/共益商社】 | ||||||||||||
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No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | |||||
1 | 忍ぶのころも | 三輪 義方 | 山田源一郎 | 19 | 隅田川 | 中村 秋香 | ■………… | |||||
2 | 鴬告春 | ■………… | L・メーソン | 20 | 紅葉狩 | 旗野十一郎 | ベリニー | |||||
3 | 歡迎の歌 | ■………… | 山田源一郎 | 21 | 新年 | ■………… | ドイツ民謡 | |||||
4 | 雪 | 大和田建樹 | アメリカ曲 | 22 | 祝歌 | 三輪 義方 | ベリニー | |||||
5 | つみくさ | 大和田建樹 | ■………… | 23 | 櫻狩 | 鳥居 忱 | チロル民謡 | |||||
6 | 愛國 | ■………… | ■………… | 24 | たそがれ | 中村 秋香 | ウエーベル | |||||
7 | 園生の春 | 武島又次郎 | アルン | 25 | 懐友 | 旗野十一郎 | シルヘル | |||||
8 | 四季の詠 | ■………… | 山田源一郎 | 26 | 集会 | 中村 秋香 | グンベルト | |||||
9 | 小鳥 | 中村 秋香 | ■………… | 27 | 旅の暮 | 三輪 義方 | シルヘル | |||||
10 | 卒業式の歌 | ■………… | 山田源一郎 | 28 | 秋漁 | 旗野十一郎 | ブラームス | |||||
11 | 落花 | 大和田建樹 | J・W・Elliott | 29 | 琴の音 | 大和田建樹 | Mendelssohn | |||||
12 | 川のながれ | 大和田建樹 | ■………… | 30 | 秋の夜 | 中村 秋香 | アプト | |||||
13 | つれづれ | 旗野十一郎 | ボーマン | 附録(輪唱) | ||||||||
14 | 富貴の花 | 三輪 義方 | J・Blumenthal | 31 | 寫眞 | 中村 秋香 | ■………… | |||||
15 | 女のかがみ | 三輪 義方 | ■………… | 32 | 花紅葉 | 中村 秋香 | ■………… | |||||
16 | たのし我屋 | 大和田建樹 | ■………… | 33 | 兄弟 | 中村 秋香 | ■………… | |||||
17 | 夏の曙 | 大和田建樹 | シルヘル | 34 | 夜學 | 中村 秋香 | ■………… | |||||
18 | 潮干狩 | 旗野十一郎 | エンゲル | 35 | 四季のあはれ | 中村 秋香 | シルヘル |
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女学唱歌 (第二集) 22曲【明治34年(1901)05月15日/山田源一郎編/共益商社】 | |||||||
No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 |
1 | 愛らしき花 | 坂 正臣 | ショイプリン | 12 | ふるさと | 大和田建樹 | モーツアルト |
2 | 夜の歌 | 坂 正臣 | ハウプトマン | 13 | 門邊の小川 | 武島又次郎 | Volksweise. |
3 | 閉校 | 坂 正臣 | ウエーベル | 14 | 早秋夕 | 中村 秋香 | ■………… |
4 | 日出の富士 | 旗野十一郎 | ロツフ | 15 | 成業別友 | 旗野十一郎 | シルヘル |
5 | 夕の鐘 | 坂 正臣 | ドイツ民謡 | 16 | 秋のあはれ | 鳥居 忱 | マラン |
6 | 春のゆうべ | 大和田建樹 | ヘツチ | 17 | なき父母 | 大和田建樹 | ベートーヴェン |
7 | 星の光 | 旗野十一郎 | フィッシエル | 18 | 秋の夕暮 | 武島又次郎 | Schattische |
8 | おもだか | 三輪 義方 | シルヘル | 19 | 庭の菊 | 大和田建樹 | ケルビニー |
9 | やさしの山吹 | 三輪 義方 | ドイツ民謡 | 20 | 感懐 | 中村 秋香 | メンデルソン |
10 | 漁父 | 武島又次郎 | Norwegische | 21 | 琴弾く媼 | 中村 秋香 | フローリッヒ |
11 | 夏の野景 | 旗野十一郎 | グリーフ | 22 | なき友 | 中村 秋香 | スポーア |
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中学唱歌 38曲【明治34年(1901)03月xx日/東京音楽学校編】 | |||||
■中学生用の唱歌32曲で、伴奏もなく、合唱曲もない。注目すべきは、「雲雀」などは例外で、外国の曲を借りて日本人が作詞したものがほとんどなく、大部分日本人の作曲を集めて本にしてあることで、日本人作曲家たちの自負のほどを示している。ことにその中に「箱根八里」「荒城の月」「帰雁」のような新人のすぐれた作品が載っていることは、見ていて楽しい。 | |||||
参照:日本の唱歌(上) 講談社文庫 | |||||
1 | 雪中行軍 | 雲雀 | 四季の朝 | 歳暮 | 小川の流 |
2 | 富士山 | 我等は中学一年生 | 告別 | 壷の碑 | 歸雁 |
3 | 運動會 | 前途万里 | 老将軍 | 我家 | 豊太閤 + |
4 | 明日は日曜 | 占守島 | 武蔵野 | 祖先の霊 | 去年今夜 |
5 | 朝起の鐘 | 太平洋 | 松下清水 | 初旅 + | 楽しき教場 |
6 | 駒の蹄 | 夏やすみ | 入船出船 | 箱根八里 | 今は学校後に見て |
7 | 牛おふ童 | 來れ秋 | 遠別離 | 荒城月 | |
8 | 旅路の愉快 | 寄宿舎の古釣瓶 | 馬上の少年 | 甲鉄艦 | |
・駒の蹄(曲:ドイツ民謡) ・寄宿舎の古釣瓶(詞:小池友七/曲:小山作之助) ・箱根八里(詞:鳥居 忱/曲:滝廉太郎) ・荒城月(詞:土井晩翠/曲:滝廉太郎) ・歸雁(曲:岡野貞一) ・雲雀(曲:ドイツ民謡) ・豊太閤(曲:ドイツ民謡) |
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小学読本唱歌 17曲【明治34年(1901)06月/目賀田万世吉著/音楽書院 国会図書館DL ●midi=all up(09/09/07) | |||||
1 | 進めやすゝめ | 雪の大砲 | そで吹きかへす | 風はあらびて | 色かへぬ |
2 | ちょーちょー | ねよねよ三吉 | かゞやきのぼる | 山また山 | |
3 | 天皇陛下 | たなびく雲 | 少しづゝ | きのふと過ぎ | |
4 | 光りかゞやく | 目にし見えねば | 朝日ににほふ | 荒き風をも |
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幼稚園唱歌 20曲【明治34年(1901)07月/滝廉太郎編/共益商社 | |||||||
■滝廉太郎が編集した幼児むきの唱歌集。瀧自身のもの17曲に、音楽学校で2年後輩の「鈴木毅一」の作3曲を加え、全曲に伴奏を付けて発表したもの。唱歌集でははじめての試みで、簡単なものではあるが画期的なものだった。印刷など地変だったであろう。作詞は音楽学校で2年先輩の「東くめ 」のものが大部分で、瀧自身のものも少数ある。 東基吉が今の幼稚園の幼児用の唱歌が難しすぎることを言い、よくないとし、瀧はその意見に従ってこの編集をはじめたと言う。納所・田村の「幼年唱歌」と相前後して出、ともに親しまれた。 |
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参照:日本の唱歌(上) 講談社文庫 | |||||||
No | 曲名 | 作詞 | 作曲 | No | 曲名 | 作詞 | 作曲 |
1 | ほーほけきょ | 滝 廉太郎 | 滝 廉太郎 | 11 | 水あそび | 東 くめ | 滝 廉太郎 |
2 | ひばりはうたい | 東 くめ | 滝 廉太郎 | 12 | はとぽっぽ | 東 くめ | 滝 廉太郎 |
3 | 猫の子 | 鈴木 毅一 | 鈴木 毅一 | 13 | 菊 | 東 くめ | 滝 廉太郎 |
4 | 鯉幟 | 東 くめ | 滝 廉太郎 | 14 | 雁(がん) | 滝 廉太郎 | 滝 廉太郎 |
5 | 海のうへ | 東 くめ | 滝 廉太郎 | 15 | 軍ごっこ | 東 くめ | 滝 廉太郎 |
6 | 桃太郎 | 滝廉 太郎 | 滝 廉太郎 | 16 | 雀 | 佐佐木信綱 | 滝 廉太郎 |
7 | 白よこいこい | 鈴木 毅一 | 鈴木 毅一 | 17 | 風車 | 鈴木 毅一 | 鈴木 毅一 |
8 | お池の蛙 | 東 くめ | ドイツ曲 | 18 | 雪やこんこん | 東 くめ | 滝 廉太郎 |
9 | 夕立 | 東 くめ | 滝 廉太郎 | 19 | お正月 | 東 くめ | 滝 廉太郎 |
10 | かちかち山 | 東 くめ | 滝 廉太郎 | 20 | さよなら | 東 くめ | 滝 廉太郎 |
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唱歌教科書(巻一) 20曲(明治35年:共益商社書店編/東京) | |||||
■本書の特色及び使用上の注意■ ●程度 本書は主として高等小學四學年間の課程に適應せしむる目的を以て編みたるものなり。(されば、本書の第三巻第四巻及び其他の幾分は、また中學校及び高等女學校にも適用するを得るものとす。) ●歌曲排列順 本書に於ける歌曲排列の順序は、斯道の諸大家の最も精密なる審査を経て成れるものにして、系統正しく漸次簡より繁、易より難に進めるは勿論、遅き曲と早き曲、並に勇ましきものと優しきものとの配合、音域の廣さ、題目並に歌想曲想の程度、季節の順序、及び各學期間に教授すべき歌曲の數等、凡て最も適切なるべき様編まれたるものなり。(なほ曲を追うて、楽譜上新記號の現はるゝ毎に、他の注意すべき諸項目と共に、必ず之を「演奏注意」欄内に記述したり。)されば、特別の事情ある場合に非れば、妄りに之を取捨變換する事なく、ただ全々所載の順序のまま教授を進行すれば足るものとす。 |
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1 | 櫻 | 勸學 | 祝ひ日 | 學びの園 | 朝起 |
雲雀 | 虹 | ||||
2 | 休みの鐘 | 日本三景 | 虫 | 運動會 | 日本男兒 |
小犬 | 一月の遊び | ||||
3 | 母のおもひ | 竹馬 | 雪達磨 | 航海 | 時は黄金 |
進軍 |
唱歌教科書(巻二) 19曲(明治35年:共益商社書店編/東京) | |||||
1 | 來れ遊べ | ボート | 雨 | 田植 | 朋友 |
皇統 | 蒙古襲来 | ||||
2 | 乳牛 | 海 | 眞(まこと)の勇士 | 月 | 行軍を觀る |
泉 | |||||
3 | 雪 | 懐友 | 須磨明石 | 農夫 | 親のめぐみ |
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唱歌教科書(巻三) 20曲(明治35年:共益商社書店編/東京) | |||||
1 | 朝風 | 振天府 | 美しき天然 | 水車 | 日本軍艦 |
2 | 螢 | 琵琶湖 | 故郷の小川 | 豐年 | 秋景 |
コロンブス | |||||
3 | 自然 | 日本刀 | 和氣清麿 | かちどき | |
・女生徒専用:鏡/松の操/人形/子守唄 |
唱歌教科書(巻四) 20曲(明治35年:共益商社書店編/東京) | |||||
1 | 花見 | 仁徳天皇 | 我陸軍 | 京都 | ワシントン |
2 | 富士山 | 田舎の夕ぐれ | 朝日の旗 | 靖国神社 | 日本武尊 |
歳暮 | |||||
3 | 楽しき我家 | 日本海軍 | 御眞影 | 名は萬代 | |
・女生徒専用:花鳥/赤十字/亡き友/水鳥 |
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言文一致唱歌 20曲(明治36年08月/帝国教育会内言文一致会編/東京:同文館) 国会図書館DL | |||||
■はしがき■ すべて小學校の唱歌は、小供が歌ひながら、その意味がわかるやうなものでなくてはなるまい。どんなによい歌でも、むつかしい言葉をつかってあれば、小供の興味を惹き起し、その心を楽ましめる功力の少ないことは明らかである。小學校に用ふる唱歌は言文一致でなければならぬということは、論ずるまでもなきことである。 本會はこの主意でさきに尋常小學校用 言文一致唱歌の編纂を思ひたち、昨年四月に、言文一致唱歌とその曲譜との懸賞募集をしたところ、期限までに、全國の有志者から寄せられた歌の數は、殆ど三百數十に達した。そこで、石原和三郎・吉田彌平・三矢重松・新村 出・澁谷 愛の五氏に審査員を嘱託し、また曲譜の審査は高等師範學校の鈴木米次郎氏に託し、そののち數月の間、叮嚀・反復・十分の審査を儘し、二十首の唱歌を撰定し、中には少しの修正を加へたものもあったが、曲譜は撰に當るほどのものがなかっつたので、更に鈴木米次郎氏の外、東京府師範学校の野村成仁、山形懸師範学校の稲岡美賀雄の両氏にその作曲を請ひ、ここに始めて本書を完成するに至った。本書はたゞ言文一致唱歌の端緒を開いたのであるが、言文一致の普及を計る助けとなれば、本會の幸とするところである。 |
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明治36年7月・帝國教育會内 言文一致會 | |||||
1 | 大きな御馬 | いぬころ | ちよーととんぼ | 夕立 | 水蒸気 |
2 | みいちゃん | むし | 雀 | まはれ | 四季 |
3 | 練兵 | 金魚 | 海水浴 | 汽車 | 親の情 |
4 | まりあそび | あめ | 鶯鶏 | 春の野あそび | 大人になったら |
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育兒唱歌(春の巻) 8曲【明治36(1903)年08月10日/渡邊森蔵編/東京:同文館楽器校具店】 国会図書館DL | |||||
■緒言■ 文運駸々小學唱歌の集兒童遊戯の編競新爭奇日に月に現はる而して幼稚園のものに至りては猶一二を見るのみ其材料甚だ多からず依て是等の蕪什を設け聊か其書缺乏を補はむとす 此集題して育兒唱歌と云うは未だ教期に至らざる幼稚者に對するの意にて喩へば教育は風雨の如く共に草木を養生すと雖其嫩芽に向ては風の教より雨の育を主とすべきなり 本集は四季四編を以て完結す即ち其春部也而して之に伴ふべき遊戯挙動の説明をも附せむと思へど歌曲と並用過煩を避け更に別冊として之を添ふ又歌詞は總て音楽學校文學講師旗野氏の考案に成り曲譜は悉く不肖の制作に出づるものなれば敢て一々署名せず若し次集に於て他氏の歌曲に係るものあるときは之を特記す |
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明治三六年五月 編者識 | |||||
1 | 唱歌とオルガン | 蝶々 | かなわ | 數の花 | 鳥の聲 |
2 | 庭の遊 | 馬車 | 十二ヶ月遊 | ||
・注釈無=「作詞:旗野十一郎/作曲:渡邊森蔵」 ・十二ケ月遊:曲=聖歌 |
育兒唱歌(夏の巻) 8曲【明治36(1903)年11月16日/渡邊森蔵編東京:同文館楽器校具店】 国会図書館DL | |||||
1 | 柳 | 麥藁帽 | 金魚 | 蝙蝠傘 | 浴鴎 |
2 | 繩飛 | 短艇 | 遊戯マーチ(曲only) | ||
・注釈無=「作詞:旗野十一郎/作曲:渡邊森蔵」 ・遊戯マーチ(夏の附録/曲:西洋の曲) |
育兒唱歌(秋の巻) 8曲【明治37(1904)年08月08日/渡邊森蔵編/東京:同文館楽器校具店】 国会図書館DL | |||||||
No | 曲名 | 作詞 | 作曲 | No | 曲名 | 作詞 | 作曲 |
1 | 花賣 | 旗野十一郎 | 内田粂太郎 | 5 | 鹿 | 旗野十一郎 | 田村虎蔵 |
2 | 猫兒 | 旗野十一郎 | 渡邊森蔵 | 6 | 茸狩 | 旗野十一郎 | 渡邊森蔵 |
3 | 木の實拾 | 旗野十一郎 | 楠美恩三郎 | 7 | 御祭 | 旗野十一郎 | 渡邊森蔵 |
4 | 菊 | 旗野十一郎 | 渡邊森蔵 | 8 | 進軍歌 | 旗野十一郎 | 渡邊森蔵 |
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少年唱歌(初編) 10曲【明治36(1903)年04月13日/納所弁次郎・田村虎蔵編/十字屋】 | |||||||
■初編(明治36年4月)から八編(明治38年10月)まである。教科統合という肩書きがあり、緒言によれば、高等一年から四年までの唱歌教材として集めたもので、当時は尋常小学校は四年までだったから、高等一年は今の小学校五年に相当し、高等四年は今の中学校二年に相当する。 編集の趣旨は「幼年唱歌」と同様、修身・国語・地理・歴史・理科等の諸教科で教授すべき事項、および季節に因んで取ったもので、各教科の統一を完からしめんことについてつとめた言っている。大戦後のコアカリキュラムのような考え方で、音楽の芸術性を味わわせることは、多少無視された傾きがあるようだ。曲は半数ぐらいが外国曲で、上級に行くに従ってふえており、残りの曲は、ほとんどすべてが納所か田村の曲である。二人の曲は、「幼年唱歌」の時ほどは歓迎されていなかったようである。 |
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参照:日本の唱歌(上) 講談社文庫 | |||||||
No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 |
1 | 春風 | 加藤 義清 | フォスター | 6 | 航海 | 桑田 春風 | 納所弁次郎 |
2 | 運動会 | 石原和三郎 | 田村 虎蔵 | 7 | 我國兵士 | 旗野 士良 | クッケン |
3 | 熊沢蕃山 | 旗野 士良 | 納所弁次郎 | 8 | 虫の楽隊 | 桑田春風 | 田村虎蔵 |
4 | 春の別れ | 佐々木信綱 | 西洋曲 | 9 | 紫式部 | 大橋 銅造 | 納所弁次郎 |
5 | 高田屋嘉兵衛 | 石原和三郎 | 田村 虎蔵 | 10 | 紅葉 | 石原和三郎 | 田村 虎蔵 |
少年唱歌(二編) 10曲【明治36(1903)年06月04日/納所弁次郎・田村虎蔵編/十字屋】 | |||||||
No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 |
1 | 新井白石 | 石原和三郎 | 田村 虎蔵 | 6 | ナイチンゲール | 石原和三郎 | 納所弁次郎 |
2 | 軍艦 | 加藤 義清 | H・カレー | 7 | 新年 | 石原和三郎 | 田村 虎蔵 |
3 | 冬の月 | 桑田 春風 | 納所弁次郎 | 8 | 富士山 | 田辺友三郎 | 野村 成仁 |
4 | 雪中の梅 | 桑田 春風 | 田村 虎蔵 | 9 | 進軍 | 旗野 士良 | メトフエッセル |
5 | 我国 | 旗野 士良 | 西洋曲 | 10 | 王政復古 | 大橋 銅造 | 田村 虎蔵 |
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少年唱歌(三編) 10曲【明治36(1903)年09月23日/納所弁次郎・田村虎蔵編/十字屋】 | |||||||
No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 |
1 | 日の出 | 石原和三郎 | 田村 虎蔵 | 6 | 上杉鷹山 | 旗野 士良 | 内田粂太郎 |
2 | 春の野遊 | 大橋 銅造 | チューリンゲン曲 | 7 | 水車 | 桑田 春風 | 納所弁次郎 |
3 | 松平定信 | 石原和三郎 | 納所弁次郎 | 8 | 故郷の空 | 旗野十一郎 | ルート |
4 | 夕涼 | 桑田 春風 | 田村 虎蔵 | 9 | リンコルン | 石原和三郎 | 田村 虎蔵 |
5 | 富国強兵 | 旗野 士良 | P・Phile | 10 | 秋の七草 | 旗野 士良 | 納所弁次郎 |
少年唱歌(四編) 10曲【明治37(1904)年02月17日/納所弁次郎・田村虎蔵編/十字屋】 国会図書館DL | |||||||
No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 |
1 | 辨慶(べんけい) | 旗野士良 | 納所弁次郎 | 6 | 大和心 | 大橋楽浪 | ナイハルト |
2 | 良友 | 旗野士良 | 獨逸國國民歌 | 7 | 霜 | 石原和三郎 | 田村虎蔵 |
3 | 谷間の泉 | 桑田春風 | 田村虎蔵 | 8 | 憲法発布 | 旗野士良 | ハイドン |
4 | 軍隊歓迎 | 旗野士良 | ルート | 9 | 平田篤胤 | 旗野士良 | 田村虎蔵 |
5 | グラッドストーン | 石原和三郎 | 納所弁次郎 | 10 | 早春 | 桑田春風 | 納所弁次郎 |
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少年唱歌(五編) 10曲【明治37(1904)年05月16日/納所弁次郎・田村虎蔵編/十字屋 金拾銭】 | |||||||
No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 |
1 | 桃園 | 桑田春風 | 納所弁次郎 | 6 | 常磐木 | 旗野士良 | ホラティウス |
2 | 軍艦旗 | 旗野士良 | H・C・ワーク | 7 | 讀書の秋 | 大和田建樹 | 田村虎蔵 |
3 | ジェンナー | 石原和三郎 | 田村虎蔵 | 8 | 學の友 | 大和田建樹 | 外国曲 |
4 | 森の小鳥 | 大和田建樹 | ■………… | 9 | 小さき星 | 桑田春風 | 田村虎蔵 |
5 | 瀧 | 石原和三郎 | 納所弁次郎 | 10 | 墳墓の國 | 旗野士良 | ウィルヘルム |
少年唱歌(六編) 10曲【明治37(1904)年08月04日/納所弁次郎・田村虎蔵編/十字屋】 国会図書館DL | |||||||
No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 |
1 | 林 子平 | 石原和三郎 | 田村虎蔵 | 6 | 籠の小鳥 | 旗野士良 | ゲル・バッハ |
2 | 希望 | 武島又次郎 | K・グロース | 7 | 護國の歌 | 大和田建樹 | 田村虎蔵 |
3 | 祝捷歌 | 旗野士良 | ワグネル | 8 | 雪の朝 | 大和田建樹 | ウェーベル |
4 | 釣遊 | 旗野士良 | 納所弁次郎 | 9 | 海原 | 大和田建樹 | ルボッフ |
5 | 急流 | 大和田建樹 | 西洋曲 | 10 | ワシントン | 武島又次郎 | 納所弁次郎 |
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少年唱歌(七編) 10曲【明治38(1905)年03月25日/納所弁次郎・田村虎蔵編/十字屋】 国会図書館DL | |||||||
No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 |
1 | 春の遊 | 大和田建樹 | スコット | 6 | 夕日 | 旗野士良 | 田村虎蔵 |
2 | 吉田松陰 | 佐々木信網 | 納所弁次郎 | 7 | 勸學 | 大和田建樹 | ドゥリンゲル |
3 | 愛らしき花 | 大和田建樹 | ブラームス | 8 | 同窓會 | 旗野士良 | モツアルト |
4 | 進撃 | 旗野士良 | R・デゥリス | 9 | 兵士の夢 | 大和田建樹 | ラインゲル |
5 | 静けき夜 | 阪 正臣 | グルーベル | 10 | 銃獵 | 石原和三郎 | 納所弁次郎 |
少年唱歌(八編) 10曲【明治38(1905)年10月11日/納所弁次郎・田村虎蔵編/十字屋】 | |||||||||||||
■緒言■ 本書は、現今の小學校に於ける、唱歌科の流弊を一洗せんと欲して、さきに編輯したりし「幼年唱歌」と、同主義を以て編纂したるものなり。要は、教育的教授に、適切なる教材の供給に外ならず。教材は高等第一學年より同四學年に至る、各學年各學期に配當したれば、編を遂ひて、順次兒童教科用書に充て得べし。編纂の用意下の如し。
明治三十八年五月廿八日 編者識す |
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No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | No | 曲名 | 作歌 | 作曲 | ||||||
1 | 茸狩 | 佐々木信綱 | メトフェツセル | 6 | 亡友 | 佐々木信綱 | 獨逸國國風歌 | ||||||
2 | コロンブス | 石原和三郎 | 納所弁次郎 | 7 | 皇祖 | 大和田建樹 | スタンツ | ||||||
3 | 愉快 | 大和田建樹 | 欧州古歌 | 8 | 枯野 | 大和田建樹 | 獨逸國國風歌 | ||||||
4 | 陣營の月 | 佐々木信綱 | S・B・ダナ | 9 | 別れの歌 | 石原和三郎 | 田村虎蔵 | ||||||
5 | 漁船 | 大和田建樹 | モツァルト | 10 | 春の歌 | 佐々木信綱 | 賛美用古歌 |
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尋常小学唱歌(1年生) 約30曲【明治38(1905)年10月/佐々木吉三郎/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | ||||||
■国定教科書準拠・諸教科統合という二行の肩書きがある。国定教科書共同販売所の刊行。1−4学年までで、各学年上・中・下巻、全部で12冊からなる。4年までしかないのは、当時は今の5年生は高等1年だったからである。緒言に、小学校の唱歌の教科書用として編集したとあり、各冊とも10曲ばかりの新作唱歌を載せており、趣旨・内容とも、以前の「幼年唱歌」にそっくりであるが、教材は前のものと一変させている。前のものを悪いとは思ってはいなかっただろうにと思われ、その努力と決断には、敬意を表する。 ■作曲は、納所と田村が大部分を担当し、上級に進むと外国曲も少数まじる。他の人のものは稀である。作詞は石原和三郎のほかに、蘆田恵之助・大和田建樹・巖谷小波・佐佐木信綱のものも同じように採られており、佐々木吉三郎のものも、少数あり、ほかに文部省の国語読本の絵本の韻文を取り上げたものが幾つかある。巖谷のものは兵学年に多く、大和田・佐佐木(信)のものは高学年に多くて、外国曲への作詞が多い。佐々木吉三郎は東京高等師範の教授の地位にあり、納所・田村は「幼年唱歌」の実績があるから、その盛名にのって盛んに歌われ、ことに「一寸法師」「大Kさま」などは普及した。 |
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参照:日本の唱歌(上) 講談社文庫 | ||||||
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上 | 学校 | ひよこ | 花咲爺 | 太郎の幟 | ぽちとたま | |
楽隊遊び | 桃太郎 | 舌切雀 | 夏やすみ | |||
中 | 一寸法師 | 星 | 蜻蛉つり | 浦島太郎 | お月さま | |
人形 | 君が代 | お友だち | 金太郎 | |||
下 | しゃぼんだま | 誕生日 | 小川泰山 | あられ | うぐいす | |
兵隊ごっこ |
尋常小学唱歌(2年生) xx曲【明治38(1905)年10月/佐々木吉三郎/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | |||||
上 | 敦盛と忠度 | ●……… | ●……… | ●……… | ●……… |
中 | 大Kさま | ●……… | ●……… | ●……… | ●……… |
下 | ●……… | ●……… | ●……… | ●……… | ●……… |
尋常小学唱歌(3年生) xx曲【明治38(1905)年10月/佐々木吉三郎/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | |||||
上 | 春の野 | 金剛石 | 森の楽隊● | 水 | 谷村計介● |
ひばり | 汽車・汽船 | 夕立 | |||
中 | 日清戦争 | 虫の音 | 勤勉正直 | 運動會 | 山のぼり |
貝原益軒 | かかし | 石炭 | 年の暮 | ||
下 | 羽子 | 豊臣秀吉 | 恩知る犬 | 雪合戦 | 不倒翁(だるま) |
うさぎ | 百舌鳥(もず) | 北白川宮 | 別れの歌 |
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尋常小学唱歌(4年生) xx曲【明治38(1905)年10月/佐々木吉三郎/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | |||||
上 | 春の歌 | 三羽の蝶 | 徳川家康 | 汐干狩 | 楠公父子 |
石と豆 | 雛鳥 | 毛利元就 | 夏の歌 | ||
中 | 出船・入船 | 秋の野 | ソクラテス | 燈臺 | 源義家 |
山里 | 軍人 | 赤十字 | 赤穂義士 | ||
下 | 旅順口 | 雪の日 | 王政維新 | わが帝国 | 河村瑞軒 |
勅語奉答1 | 勅語奉答2 |
尋常小学唱歌(5年生) xx曲【明治38(1905)年10月/佐々木吉三郎/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | |||||
上 | 春の景色 | 招魂祭 | 神功皇后 | 進取の歌 | 三浦半島 |
箱根山 | 日本海海戦 | 妙義山 | 田村麻呂 | ||
中 | 松島 | 上杉鷹山 | 富士登山 | 秋の山 | 助船 |
源義経 | 養老の瀧 | 紫式部 | 名古屋城 | ||
下 | 聯隊旗 | ナイチンゲール | 北國の雪 | 源為朝 | 梅の花 |
護良親王 | 終業式の歌 |
尋常小学唱歌(6年生) xx曲【明治38(1905)年10月/佐々木吉三郎/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | |||||
上 | 伊勢神宮 | 蟻と蜂 | 朋友 | 京都市 | 高田屋嘉兵衛 |
川中島 | 須磨・明石 | 鱶(ふか)と小児 | 船上山 | ||
中 | 瀬戸内海 | リンコルン | 御稜威の光 | 徳川光圀 | 保護鳥 |
軍港 | 徳川吉宗 | 遠洋漁業 | |||
下 | 櫻田門外 | 井上でん | 北海の富源 | 西郷隆盛 | 白虎隊 |
創立記念日 |
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高等小学唱歌(1年生) 約60曲【明治39(1906)年11月/大橋銅造/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | ||||||
■国定教科書準拠・諸教科統合という二行の肩書きがある。国定教科書共同販売所の刊行。尋常小学唱歌の続きで、体裁その他よく似ている。1−4学年までで、各学年上・下巻、全部で8冊からなる。各巻とも15−17曲ずつを掲載し、旋律譜に1・2学年では数字の略語を添えている。 ■曲は、日本人としては、納所・田村のものが多いが、尋常小学唱歌の場合と異なり、外国曲が両者を併せたより多く、全体の約半数を占める。作詞でも、石原和三郎のものもあるが、大和田建樹・桑田春風・佐佐木信綱・蘆田恵之助のもの、編者の一人、大橋銅造のものが多く、読本から採ったものも多い。 尋常小学唱歌に比べると、歌われたものは少なく、田村のものは「妙義山」ぐらいなもの、あとは第1学年に出た「松島」「箱根山」「助け船」のような外国曲につけたもの、第2−4学年では広く歌われたものがない状態だった。ようやく納所・田村時代が去りすぎてゆく観がある。 |
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参照:日本の唱歌(上) 講談社文庫 | ||||||
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1 | 楽しき我家 | 三種の神器 | 協同一致 | 韓國旅行 | 橘媛 | |
鴻門の會 | 揚子江 | 象 | 遣唐使 | |||
2 | 世は相持(あいもち) | ニュートン | 間宮海峡 | 和気清麻呂 | 開墾 | |
ワシントン | 慈善 | 俊寛僧都 | サハラの大沙漠 | |||
3 | コロンブス | 初雪 | 公徳 | ナイヤガラ瀑布 | 武士道 | |
奉天會戦 | 阿若丸(くまわか) | ●……… | ●……… |
高等小学唱歌(2年生) 約60曲【明治39(1906)年11月/大橋銅造/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | |||||
1 | ●資料なし… | ●……… | ●……… | ●……… |
高等小学唱歌(3年生) 約60曲【明治39(1906)年11月/大橋銅造/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | |||||
単音 | 春の野 | 皇國の姿 | 摘草 | 雲雀 | 現人神 |
正行の母 | 軍艦 | 養蠶 | 郵便脚夫 | 水邊の夏 | |
兎狩 | 故郷 | 遠山の雪 | 韓信● | 日露平和克復の歌 | |
輪唱 | 海 | 霜 | 秋の實り | 小犬 | 時は黄金 |
重音 | 朝風 | 春の旅 | 櫻 | 燕 | 水泳 |
牧笛 | 蓮の花 | 聖世 | 扇の的 | 籬(まがき)の菊 | |
遠別離 | 歌謡 | 村上義光 | 追悼の歌 | 山上の眺望 |
高等小学唱歌(4年生) 約60曲【明治39(1906)年11月/大橋銅造/納所弁次郎・田村虎蔵編】 | |||||
1 | ●資料なし… | ●……… | ●……… | ●……… |
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中等教育唱歌集 31曲【明治40年(1907)08月25日/山田源一郎編/共益商社】 国会図書館DL | |||||||
■33曲(?)、楽譜は全部巻末に集め、珍しく伴奏譜もつけて載せている。曲は全部外国種。これに、小松玉巌・前田純孝・犬童球渓などといった人達たちが歌詞をつけている。小松・犬童といった、もともと音楽畑の人の付けた歌詞が多いのが特色で、そのせいか曲と歌の調和がよい。犬童の名作「旅愁」「故郷の廃家」が載っており、小松の「漂流の船」「楽しきわが家」なども悪くない出来である。 | |||||||
参照:日本の唱歌(上) 講談社文庫 | |||||||
No | 曲名 | 作詞 | 作曲 | No | 曲名 | 作詞 | 作曲 |
1 | 吾が同胞 | 中村秋香 | 古曲 | 17 | 花賣女 | 前田純孝 | Volksweise |
2 | 漂流の船 | 小松玉巌 | ホラティウス | 18 | 賣鏡 | 武島羽衣 | Gluck |
3 | 花戦 | 犬童球渓 | W.B.Bradbury | 19 | 希望(のぞみ)の暁 | 小林愛雄 | J.Offenbach |
4 | 風と水 | 旗野十一郎 | Walter Scott | 20 | 大日本帝国 | 旗野十一郎 | Dr.Arne |
5 | 楽しき我家 | 小松玉巌 | ■………… | 21 | 卒業式の歌 | 前田純孝 | 古曲 |
6 | これ吾が国旗 | 中村秋香 | オランダ曲 | 22 | 春の怨 | ■………… | ■………… |
7 | 初日の歌 | 前田純孝 | ■………… | 23 | あらしの曲 | 前田純孝 | John Huliah |
8 | 夕陽 | 中村秋香 | ■………… | 24 | 何處へゆく | 小松玉巌 | ベートーヴェン |
9 | 波上の音楽 | 犬童球渓 | Carpenter | 25 | 海音 | 小松玉巌 | A.Barratt |
10 | 落花 | 前田純孝 | H.Esser | 26 | 夏は逝く | 犬童球渓 | イギリス曲 |
11 | 凱旋歌 | 旗野十一郎 | ウェールズ曲 | 27 | 旅愁 | 犬童球渓 | オードウェイ |
12 | 平和 | 武島羽衣 | Roethen | 28 | 故郷の廃家 | 犬童球渓 | ヘイス |
13 | 垣根の薔薇 | 前田純孝 | ■………… | 29 | 興国の人 | 犬童球渓 | イギリス曲 |
14 | 鴬のうた | 前田純孝 | J.Hullah | 30 | 春興 | 勝間霞舟 | J.Mozzinghi |
15 | 野営の暁 | 旗野十一郎 | スイス曲 | 31 | ゆうべの夢 | 前田純孝 | シューベルト |
16 | 搖籃(ゆりご) | 小林愛雄 | ■………… |
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中等音楽教科書(巻一) 20曲 【明治41(1908)年04月/北村季晴編】 甲種 巻一 | |||||
■北村季晴編。共益商社刊行。巻一(明治41年4月)巻二(明治41年4月)巻三(明治41年6月)巻四(明治43年4月)の4冊。この本は今まであげたものと違い、音楽の教科書で、分厚で歌曲をあげるほかに楽典を教え、練習問題を課している。はじめてのこの種の教科書で、苦心があったものあろう。歌曲は一冊に20曲内外ずつ、伴奏つき。外国曲と日本曲がまじっている。外国曲ものの中に、合唱曲「浦のあけくれ」がある。日本の曲の中には、サインはないが編者自身のものが多そうだ。 | |||||
参照:日本の唱歌(上) 講談社文庫 | |||||
1 | 心の衣 | 朝 | 田家 | 天兵無敵 | |
2 | 秋曉 | 秋の楽しみ | 運動會 | 四季の散歩 | 集會 |
めぐる車 | 聖壽無量 | 太平の曲 | 師の恩 | 凱旋 | |
3 | 冬興 | 三種の神器 | 教訓の歌 | 進軍 | 歸雁 |
民の務 |
中等音楽教科書(巻二) 30曲 【明治41(1908)年04月/北村季晴編】 甲種 巻二 | |||||
1 | うぐひす雲雀 | 同窓の友 | 春の姿 | あかつき | 田家の少女 |
端居(はしい)の夕 | 夏の曉 | 浦の夕立 | 祝日の歌 | 汽車の旅 | |
海 | 月見草 | ||||
2 | 我家 | 里の秋 | 秋郊 | をさなき昔 | 秋の聲 |
園生の竹 | 楽しき農夫 | 晩江 | 霜の朝 | 國旗 | |
田舎の夕暮 | 奮闘主義 | ||||
3 | 雪合戰 | 木靈 | 春光 | 送恩師 | 乳兒 |
廢屋 |
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中等音楽教科書(巻三) 34曲 【明治41(1908)年04月/北村季晴編】 甲種 巻三 | |||||
1 | 春夜 | いさら小川 | 廣瀬中佐 | きのふの思 | 小蝶 |
貧女 | 名所の松 | 夕べの鐘 | 殖民の歌 | 夏野 | |
雀 | 勸學 | 蚊遣火 | 樂しの世 | 舞踏 | |
漁村の夕 | 自戒 | 暁景 | |||
2 | 村祭 | 愛國の歌 | 友のつどひ | 歌の松波 | 都の夜 |
旅情 | 磯の月 | 維新の志士 | 門の椎の木 | 那須の與一 | |
3 | 新年の海 | 窓の梅 | 競技 | 川邊に立ちて | 夢 |
菅公 |
中等音楽教科書(巻四) 23曲 【明治41(1908)年04月/北村季晴編】 乙種 巻四 | |||||
1 | 花下舟遊 | 里わの夕 | 野遊 | 手植の薔薇 | 稗蒔賣 |
都鳥 | はたらき男 | 夜の御社 | 歸省の旅 | ||
2 | この君この國 | 舊都の月 | 豐年 | 秋思 | 行軍 |
靜夜讀書 | 茸狩 | 日本武尊 | 正義 | ||
3 | 浦のあけくれ | 樂しき森 | 賤のをだまき | 卒業の歌 | 園遊會 |
明治の大御代 |
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中等唱歌 30曲【明治42年(1909)05月31日/東京音楽学校編/共益商社】 | |||||||
■伴奏付きで30曲が採られている。 ユンケル・ウェルクマイステルをはじめとして、鳥居忱・武島羽衣・島崎赤太郎など、大勢の人の名をあげているが、誰が中心になったものか半数以上が外国曲で、その点では明治34年の「中学唱歌」と比べると時代の逆行を思わせるが、伴奏もということで自信のない人はおりたものか。合唱曲のないことも不審であるが、何より日本在来の音楽が影も形もとどめないのは不見識だった。 ■作詞者もまちまちで、土井林吉(晩翠)・小野竹三・池辺義象というところが多少目立つ程度で、一般に曲と歌との不調和が目に余る。先に民間から出た「中等教育唱歌集」にかなう出来ではなかった。 ■曲を知らない人の作詞は、どんなに文学的にりっぱなものでも歌にならないことに、そろそろ気が付いてきたような唱歌集だった。「中学唱歌」における滝廉太郎の作品のようなものは現れず、中で愛唱されたものは、土井・山田の「ウォーターロー」ぐらいなものだった。 |
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参照:日本の唱歌(上) 講談社文庫 | |||||||
No | 曲名 | 作詞 | 作曲 | No | 曲名 | 作詞 | 作曲 |
1 | 天皇の御稜威 | 木村正辞 | 納所弁次郎 | 16 | 壕(みどりかげ) | 三宅龍子 | ベッカー |
2 | 海樓眺望 | 小野竹三 | ヴェルディ | 17 | 笠置山 | 池辺義象 | 南 能衛 |
3 | 夕暮 | 土井林吉 | ネーゲリ | 18 | 湖上の月 | 吉岡郷甫 | ロッシーニ |
4 | 吉野山 | 吉岡郷甫 | 小山作之助 | 19 | 亡友の寫眞(なきとも) | 吉岡郷甫 | Zeitsr |
5 | 今日も暮れぬ | 尾上八郎 | スポンティーニ | 20 | 護良親王 | 杉谷虎藏 | ジルヒャー |
6 | 醍醐の花見 | 池辺義象 | 田村虎蔵 | 21 | 月下懷ク | 下村 莢 | ドイツ民謡 |
7 | 夕の鐘 | 小野竹三 | Mendelssohn | 22 | 樺太 | 福井久藏 | 益山鎌吾 |
8 | 手函の繪 | 幸田成行 | 目賀田万世吉 | 23 | 演習 | 吉丸一昌 | Volkslied. |
9 | 胡蝶 | 鳥居 忱 | ドイツ民謡 | 24 | 吉田松陰 | 土井林吉 | 小山作之助 |
10 | 田植 | 池辺義象 | リギーニ | 25 | 里祭 | 旗野十一郎 | ドイツ民謡 |
11 | ヲーターロー | 土井晩翠 | 山田源一郎 | 26 | 墓詣(はかもうで) | 小金井君子 | A.Volkslied |
12 | 夏休 | 吉丸一昌 | Volkslled | 27 | 駈足 | 渡辺盛衛 | Dessauer |
13 | 虹 | 小林愛雄 | ネーゲリ | 28 | 氷滑(こほりすべり) | 乙骨三郎 | Volkslied. |
14 | 孔明 | 土井林吉 | 内田粂太郎 | 29 | 世の態(よのさま) | 小野竹三 | ボヘミア民謡 |
15 | 深林逍遙 | 乙骨三郎 | マルシュナー | 30 | 千代田の宮 | 阪 正臣 | 上 真行 |
●mp3=over(2016/02/22) |
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女聲唱歌 25曲【明治42年(1909)11月xx日/天谷秀・近藤逸五郎編/水野書店】 | |||||||
■大判の本で、25曲伴奏付き。これも全部外国種であるが、「中等唱歌」と違い、原語を訳したというものが多く、ぴったりの感じがある。近藤の訳のものが多いが、その訳はまことに敬服すべきで、「野なかの薔薇」「菩提樹」「ローレライ」など、今でも歌われている曲が多い。 | |||||||
参照:日本の唱歌(中) 講談社文庫 | |||||||
No | 曲名 | 作詞 | 作曲 | No | 曲名 | 作詞 | 作曲 |
1 | 汝が友 | 近藤 朔風 | 匈牙利民謡 | 13 | 菩提樹 | 近藤 朔風 | F・シューベルト |
2 | 夜愁 | 内藤 水笛 | F・ジルヘル | 14 | 舞姫 | 内藤 水笛 | A・モーツアルト |
3 | 望郷 | 武島 羽衣 | J・ハイドン | 15 | 別離 | 近藤 朔風 | Franz・Abt |
4 | 野なかの薔薇 | 近藤 朔風 | ウェルナー | 16 | 川舟 | 三宅 花圃 | C・ウェーバー |
5 | 胸のただなか | 近藤 朔風 | F・ジルヘル | 17 | 美し夢 | 近藤 朔風 | F・シューベルト |
6 | 風のおとづれ | 尾上 柴舟 | R・シューマン | 18 | 神殿 | 近藤 朔風 | C・Kerutzer |
7 | 黄昏 | 近藤 朔風 | F・Kuhla | 19 | ロオレライ | 近藤 朔風 | F・ジルヘル |
8 | こほろぎ | 與謝野鐵幹 | ベートーベン | 20 | 星 | 大塚楠緒子 | 獨逸民謡 |
9 | 花の少女 | 近藤 朔風 | R・シューマン | 21 | 夜(よ) | 與謝野晶子 | C・ウェーバー |
10 | 皐月 | 内藤 水笛 | R・シューマン | 22 | 稜威 | 近藤 朔風 | ベートーベン |
11 | 新緑 | 近藤 朔風 | R・シューマン | 23 | 落葉 | 長谷川時雨 | Mendelssohn |
12 | 牧童 | 近藤 朔風 | 瑞典民謡 | 24 | 森の小鳥 | 近藤千恵子 | Mendelssohn |
●mp3=over(2016/01/28) | 25 | 績ぎうた | 近藤 朔風 | R・ワーグナー |