深林逍遥(Ab)
中等唱歌/明治42年5月

作詞
作曲
乙骨 三郎
マルシュナー


昼なほ小闇(をぐら)き 木々(きぎ)の下蔭
散りしく落葉に 道もわかぬ
深き林を ひとりたどれば
鳥だに来鳴(きな)かぬ あたりの静けさ
遠き谷間 落つる水の
たぎつ音か 響(ひびき)かすか
  ■さらさらさら さらさらさら

幾年(いくとし)(ふ)りにし 太き老木(おいき)
(こづゑ)ははるかに 雲にそびえ
根にはむす苔(こけ) 色ぞさびたる
此処(ここ)こそ浮世の 外(ほか)ぞとおもふに
打つや何処(いづこ) 森の彼方(かなた)
(そま)が業(わざ)か 斧(をの)のひびき
  ■チャウチャウチャウ チャウチャウチャウ


歌詞:08/03/13:midi:10/01/05-16/02/22/おけらの唱歌