故郷の廃家(Eb)
中等教育唱歌集/明治40年8月

・故郷の廃家 ・故郷の廃家
作詞
作曲
犬童球渓
ヘイス


幾年(いくとせ)ふるさと 来てみれば
咲く花 鳴く鳥 そよぐ風
門辺(かどべ)の小川の ささやきも
なれにし昔に 変わらねど
  ■あれたる【あれたる】 我家に
  ■住む人【住む人】 絶えてなく
中等教育唱歌(明40) 中等音楽2(昭22) おけら歌集
昔を語るか そよぐ風
昔をうつすか 澄める水
朝夕かたみに 手をとりて
遊びし友人(ともびと) いまいずこ
  ■さびしき【さびしき】 故郷(ふるさと)
  ■さびしき【さびしき】 我家や




新おけら歌集(06/08/20-13/01/03/楽譜:bunbun(2016/04/16)おけらの唱歌

■この曲は、USAケンタッキー州出身の作曲家ウィリアム=ヘイス(W.S.Hays 1837-1907)作曲の「My dear old Sunny Home」に熊本県出身の犬童球渓(いんどう きゅうけい 1879-1943)が訳詞をつけたもので、明治40年(1907)に中等教育唱歌に選定された。犬童はこの曲と一緒に選定された「旅愁」の作詞者でもあり、いずれも新潟高等女学校に赴任中、遠い故郷を想って書いたもの。