護良親王(G)
検定小学唱歌3(昭和4)

作詞
作曲
石原和三郎
納所弁次郎

(か)れ高時(たかとき)は 何者ぞ
身は陪臣(ばいしん)で ありながら
(みかど)の仰(あふせ) 輕ろんじて
■御國(みくに)の民を 虐(しへた)ぐる
大和の難は 遁(のが)れしも
尊氏どもの 讒言(ざんげん)
父の帝の 許(もと)にさへ
■眞心通はぬ 悲しさよ
幼年唱歌3(明治34) 尋常小学5(明治38)
検定小学3(昭04)
彼れ尊氏(たかうじ)は 何者ぞ
(わず)かの功に 増長し
帝の寵(ちょう)を 笠に着て
■天下を危うく せんとする

(ところ)もあるに 天(あめ)の下
日影もささぬ 鎌倉の
土の室屋(むろや)に 籠(こ)められて
■憤(いかり)に送る 憂き月日

護良(もりなが)の皇子 これを見て
いかでみ心 安(やす)からん
墨染衣(ごろも) 脱ぎ捨てゝ
■弓矢の道に 起(た)たれたり
かくて建武の 第二年
陪々臣の 手に穢(けが)
(かく)れ給ひし 悔しさは
■後の世誰(た)れか 忘るべき


●同名異曲: 幼年唱歌3(明治34) 中等唱歌(明治42)

歌詞:09/02/03/midi:09/11/20