夏の曉(D)
中等音楽教科書2(北村)/明治41年

作詞
作曲
作者不詳


そよ吹く風に 明けそめて
軒端の風鈴(すゞ)の おとすれば
忍草さへ 目をさまして
  ■朝こそ夏は 涼しけれ

袖垣にほふ 朝顔の
花よりさきに 起きみれば
つゆの緑葉 またゝきて
  ■朝こそ夏は をかしけれ

澤邊にかをる 花はちす
ひらくる音を 尋(と)め來れば
水鳥の夢 さめやらで
  ■朝こそ夏は のどかなれ

●同名異曲: 中等音楽1(明治41) 新訂高等小2(昭和10)

歌詞:11/05/30/midi:11/08/22/おけらの唱歌

■説示と設問■
●設問 一 當曲は何調なりや。
二 譜表の何所をDoとすべきや。
三 楽譜の首端にある【ト音記号・#・C】この三記號の各名稱及び効用を問ふ。
●説示 拍子記號は、ト字記號及び調號の如く、譜表の格段には記入せず、曲首にのみ記すものとす。