浦島太郎(D)
検定小学唱歌1(昭和4)

作詞
作曲
巌谷 小波
納所弁次郎

龜を助けた 浦島は
龜の背中に 乗せられて
はるばる海を うちわたり
■龍宮城の お客様
蓋を開けるな あけまいと
固い約束 残しつゝ
歸りも同じ 龜の背に
■乗ればたちまち 我が故郷
尋常小学1(明治38) 検定小学1(昭和4)
鯛・鯖・比目魚 鮹・鮪
皆その前に ゐならんで
浦島様や 太郎様と
■あがめもてなす 面白さ

故郷嬉しと 見る程に
右も左も 皆(みな)他人
心細さに 約束を
■忘れてあける 玉手箱

されど月日の たつうちに
生まれ故郷の 戀しくて
歸るといへば 乙姫の
■形見に贈る 玉手箱
あけて口惜しや 玉手箱
中から白い 煙立ち
今まで若い 浦島は
■すぐに白髪の おぢいさん

●同名異曲: 幼年唱歌1(明治33) 尋常小学2(明治44) 検定小學1(昭和04)
大正幼年6(大正04) bunママ口伝唱歌 昭和唱歌2(昭和10)

歌詞:09/02/03/midi:09/09/15/おけらの唱歌