花咲爺(D)
検定小学唱歌1(昭和4)

作詞
作曲
巌谷 小波
納所弁次郎

正直爺さん 犬が好き
好かれた犬は 爺さんに
御恩がへしの 寶物
■あららら土から 湧いて出る
其臼 不思議な寶臼
搗けば寶の 湧くばかり
それも隣りの 欲張が
■搗いたら やっぱりいやなもの
尋常小学1(明治38) 検定小学1(昭和4)
欲張爺さん 隣りから
嫌いな犬も 寶物
ほしさにわざと 借りて來て
■掘ればなかから いやなもの

おこって投げ込む 釜の下
臼は焼けても 其灰を
蒔けば枯れ木の 花盛り
■正直爺さん 大手柄

腹立ちまぎれに 罪もない
犬を殺して 裏の木の
下に埋めたら 飼主は
■其木を貰って 臼にする
眞似して撒(ふり)蒔く 其灰は
花も咲かずに 頭から
降ってかかった 天の罰(ばち)
■欲張爺さん 罰あたり

●同名異曲: 幼年唱歌1(明治34) 尋常小学1(明治44) 大正少年2(大正08)
検定小学1(昭和04) 小学新唱1(昭和07)

歌詞:09/02/03/midi:09/10/23/おけらの唱歌