豐年（Ｃ）
唱歌教科書３（明治35）
作詞
作曲		 作者不詳

１ 黄金の波を
打ち寄せて　打ち寄せて
ゆたかに実る　小田の秋
案山子の弓も　蓑笠も
■用いぬ年の　のどけさよ

 ３ 里にはひゞく
歌の聲　歌の聲
民には滿つる　富の色
祝へや煙　にぎはいて
■栄ゆる秋の　めでたさを
２ 松の梢に
ほの見えて　ほの見えて
かげさす空の　夕月夜
うれしや明日は　鎌入れて
■我田の稲も　刈り取らん		 ４ 鎮守の森の
あなたには　あなたには
祭りのはやし　聞ゆなり
をどれや舞へや　諸ともに
■老も若きも　幼子も

●同名異曲： 小学唱歌５（明治26） 唱歌教科書（明治35） 新編教育８（明治39）
中等唱歌４（明治41） 女學唱歌２（明治43） ５年の音楽（昭和22）

歌詞：11/03/20／ｍｉｄｉ：11/04/04／おけらの唱歌
■演奏注意■
●極めて快活に歌ふべし。
●當曲に於いて三連音符始めて現はる、該符は一拍間に三個の音符を平等に歌うふべきものにして、初習者は稍（やや）困難なれば、充分注意を要するなるべし。