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作詞 作曲 |
清水 則雄 藤村記一郎 |
5・6・7 |
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■第5章「動物を殺せ」■■ | |
効果音「空襲の音」 |
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園長 「戦争はやがて世界に広がり、ますます激しくなりました。 そしてある日危険な動物は殺すように、と言う命令が軍から動物園側に下されたのです。 動物をまもるために、私達は懸命にたたかいました。しかし動物を殺せと言う人たちの圧力は、日に日に強まるばかりでした。 |
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もしもここに爆弾が落ちたら 逃げだした動物は、人を襲うだろう 動物を殺せ!動物を殺せ! 殺せ! 殺せ!殺せ!殺せ! |
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園長ソロ 動物の命を護り育てることが 私のつとめだから 動物と人間の心をつなぐことが 私の喜びだから どうして動物を殺すことができよう どうして動物を殺すことができよう |
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軍人 「他の動物園では、すでに動物を処分しておる!ここだけ特別というわけにはいかんだろうが! どうしても殺さんというのなら、しかるべき手段をとるぞ!」」 |
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園長ソロ 動物を殺すことができない私に 非国民!非国民とののしる声 かずかずのいやがらせ けれどどうしても私には殺せない 動物を殺せ!動物を殺せ! 殺せ!殺せ!殺せ!……… |
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効果音「銃声」 |
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■第6章「悲しみの日」■■ | |
動物園に銃声がひびく 血に染まってライオンが倒れる 毒入りの餌を食ベ トラは苦しみながら死んだ |
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射撃手 「クマを立たせろ!」 |
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射撃手の命令がとぶ | |
射撃手 「胸の輪を撃てば簡単だ、クマを立たせろ!」 |
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涙を浮かべて歩み寄る 飼育係に 餌をねだるときには、いつもそうしたように 甘えて立ち上がった クマの クマの胸の輪をめがけて銃弾がとんだ! 罪もない動物達が、目の前で殺された |
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園長ソロ 動物達よゆるしてくれ 動物達よゆるしてくれ 握りしめた私のこぶしの 震えが止まらなかった |
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■第7章「いくさの終わる日まで」■■ | |
園長 「たくさんの動物が殺されてしまいました。しかし、象はまだ殺されずにいました。 象だけはなんとしてもまもりたい。 軍や警察に何度も出かけました。象を殺すなら、この私を殺してからにしてくれ!と言って銃剣を突きつけられたこともありました。それに、人間でさえ生きていくのがやっとという苦しい時代でしたから、象を飼育していくだけでも大変なことでした。」 |
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空き地はすべて耕され 畑に変わった それでも動物の餌は足りず 空襲の続く町を 荷車を引き えさを捜しまわった 石炭も石油もなく 暖房のとだえた部屋で 寒さにふるえて 象のキーコが死んだ おなかをすかして アドンが死んだ マカニー、エルド、おまえ達は 生きてくれ、生き続けてくれ ※平和な日々がきて また子供達と遊べるその日まで その日まで………(※繰り返し) |