・神戸「異人館めぐり」 ・ハイデン・レースライン ・ねぎ焼き(山本さんち) ・ワッハ上方 ・すずききよし独演会
・うたごえ「People’s」 ・宮本さんを囲んで ・きよちゃん慰労会 
・アフター「うたごえ」 大阪めにゅー ツアーmenu おけらとっぷ

■朝は何となく腹あんばいがよくない。昨日の強行軍のせいかと思っていたが、そーではないらしい。夜中に部屋を抜け出してラーメンを食べたせいだ。深浦にいるときは決してしないのに、旅の開放感のなせる技か………(-_-;)
■ホテルの朝食は例によってバイキングだったが、全く食欲が無く、ジャガイモのチップとみそ汁と牛乳を少々でおしまいとなった。コーヒーも呑みたくない。んー、損した気分。
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■2日目「2月26日(土)」■
▲その1:「ねぎ焼き屋は、遠かった………」
 部屋でさっさと整理を済ませ、ロビーに向かう。エーちゃんが10時にお迎えの約束だ。それから大阪駅に向かいビーさんと落ち合うことになっている。エーちゃんに地下鉄のカードを買って貰った。このカードは優れ物で、東京でも切符を買う手間もなくスイスイ改札口を通れる。大阪も同じらしい。

 そうそう、大阪と東京の違いがあった。東京のエスカレータは左に寄るの。んでもって大阪は右に寄る。東京は空いたところをドタドタ通る人が多いけど、大阪は少ない気がする。そんだけ急いだって何がどーなるもんでも無いと思うが、時間の脅迫観念なんですかねー………。ちなみに青森県では右でも左でも真ん中でもどこでも可(これはデパートとか)。青森県内の駅でエスカレータあるとこってあったっけー???

 地下鉄で「梅田」へ。梅田が大阪駅のある場所なんだそうだ。分かりにくいことおびただしい。ビーさんは修学旅行で有名な「日本海」で到着の予定だ。エーちゃんが何やら携帯で電話をしている。顔が険しい。聞くと、どーもビーさんがつかまらないらしい。uedaさんが改札口で出迎えの手はずだったらしいが、改札口に現れないのだそうだ。

時間はドンドン経過して20分ほど。場内放送が「秋田のB−さま秋田のB−さま 東京のAさまがC改札口でお待ちでございます。お出でになられ………」と、よく訳の分からないことを告げている。しばらく待ったが来ない。

 電話も来ない。uedaさんと中央改札口に周りウロウロしたが、見つからず、かれこれ約束の時間から1時間は過ぎようとしている。まぁー、結果的には元気な姿を見たので良いのだが………。
 エーちゃん達が駅に「B−さま」呼び出しをお願いしたときに到着時刻を確認したのだが、定刻とのことで、こんな騒ぎになった。実は、雪のため1時間ほど遅れていたのである。ここら辺がJRのかなりアバウトで、旧体質の残っているところである。確認してくれと言わなきゃ、確認しないような受付だと小学生でもできそうである。

 まぁー、落ち合えて良かった。ビーさんはアノラックにディパックの大変な軽装で、やたら元気である。uedaさんはビーさんとの言語的な悩みを打ち明けてくれたが、オラだって似たようなものである。そーも言ってられないので「大丈夫! オラがいるから!」と、訳の分からん励ましを言っておいた。

 昼飯は山本さんちの「ねぎ焼き」と決まっているので、時間も早いし、駅の真向かいにある電化製品のデパート「ヨドバシカメラ」で、最新バージョンのあれこれを見ることとした。立地条件としては完璧デパート用の建物である。オラはあんまし興味なかったのだが、PCの殿堂でもあるし、付き合うこととした。


▲その2「ようやく、ネギ焼き屋………」
ヨドバシカメラには、「これでもかぁー」というほど電化製品を置いてある。東京に行っても秋葉原にはついぞ足を向けなくなったが、あそこは「箱売り」がほとんどで、現物を飾っている店が無い。はっきり「これを!」という目的で行くのは良いのだが、ブラブラする場所ではない。オラはスピーカーを見たが、昔のようにPCの両脇に仕掛ける縦長スピーカーはなかった。

ヨドバシカメラから「ねぎ焼きやまもと」に直行。行く前からuedaさんはかなり焦っている。折良く空いていて何とか5人ひとまとまりで席が取れた。uedaさんの話によると時間帯によってはかなり混むのだそうだ。
どーんと、「ねぎ焼き」
 ネギ焼きは初体験である。調理場を見ていたのだが、お好み焼きのような感じで、青いネギを「これでも、これでもかぁー」と言うくらいぶっかける。まるでネギの中にメリケン粉と具が入っているような食いもんである

 それにしても、あの青々としたネギは??? 大方のネギは白い部分と青い部分があるものだけど、白い部分は捨ててるのか??? などと焼き上がるまでいろいろ考えてしまった。

 気が付くと、店の外にも中にも待っているお客さんが沢山いた。人気メニューなのか、ここのネギ焼きがgoo−なのか??? uedaさんの焦りが、ようやく分かった。
レディ・ファースト
ぺーじとっぷ
 お奨めは「牛すじ」。いろいろ(エビや牡蠣)つまみ食いをしてみたが、食べてみると牛すじが一番ネギ焼きにあう感じである。お好み焼きを食べて腹が一杯になるもんか、と思っていたが、どうしてどうして、パンパンの腹一杯になってしまった。

エーちゃん/uedaさん/ビーさん uedaさん/ビーさん/bunbun

 オーナーの山本さんはお休みとのことで、お顔の拝見は出来なかった。山本さんは、以前あったうたごえ喫茶「こだま」のリーダーだった方とか………。ピープルズの常連さんなので、夜にはお目にかかれることだろう。

   こっそり青ネギのことを調べてみた。ネギ焼きのネギは「九条ネギ」と呼ばれる青いネギだそうで、関西ではごく普通のネギということである。関西では白い部分をあまり食べないのだろうか??? まぁー、この九条ネギも土を寄せれば、白い部分が増え、スーパーに売っているネギになる。単純にお日さまに当てないと白い部分が多くなるということである。

  これで関西名物を2つ制覇。昨日の「明石焼き」と今日の「ネギ焼き」だ。

 ここでuedaさんは東京に向かうことになっている。なんでものっぴきならないデート(エーちゃん談)があるのだそうで、それに遅れると後生に悔いを残すことになりそうなので、残念だが仕方がない。明日はとんぼ返り。十三でのきよちゃん慰労会を仕切ることになっている。オラ達のお陰で、ゆっくりデートもできやしない………。すみません。m(_ _)m


▲その3「前座…ワッハ上方(大阪府立演芸資料館)」
 きよちゃんの独演会には早いのだが、なんばに戻り、「ワッハ上方」に向かうことにした。駅のすぐ側にエーちゃんの定宿あった。千日前筋をブラブラ行くこと5−6分で「ワッハ上方」に到着。

 ここは大阪府立の建物で正式名称は「大阪府立演芸資料館」である。8階建てのビルの4Fから7Fまでを使っている。5Fが「ワッハホール」である。向かいは「なんばグランド花月」で、お笑いの殿堂。

 取りあえず5Fに向かう。多分音あわせの最中だろうということで、中に入った。エーちゃんの挨拶は「きよちゃんの友だちです!」の一言。んー、押しが強い!

 ホールの中ではきよちゃんがリハーサルの真っ最中。聞き覚えのある歌は「明日は変えよう力を協せて」。声は良く出ていると思うが、メールによると「風邪が何ちゃら………」とかで、調子は悪いらしい。

お上り3人組 ワッハ上方掲示板
ぺーじとっぷ

 中から女の方がすっ飛んで来た。聞いたらきよちゃんの娘さんで「すずきのりこ」さんとのこと。ちょっとご挨拶の予定でうかがった旨を話すと、「しばし休憩を………」。結果的にはきよちゃんにお目通りはかなわなかった。かなり気合いを入れて、リハーサルをやっている様子であった。

 時間はまだタップリあるので、4Fの展示室をのぞくことにした。ラッキーなことに、ここの入場料はビーさんの付き添いさんと言うことで「只」になった。(^_^)v


 展示室には、上方演芸の今昔が詳しく展示されている。昔のラヂオや蓄音機のミルクホール。
人力車に乗って回る南地の路地。落語家になれるか否かの街角占い師。飛び出し画像でビックリのからくり劇場など、楽しませてくれる。

 真ん中へんに「なんば」のジオラマがあった。昔風の町並みがあって「法善寺横丁」と書いてあったので、ここは必見!と不足気味のメモリーみに書いて置いた。

 15分前、気になったので5Fへ。とまぁー、あの閑散としていたロビーにたくさんの人が押し掛け、既に数人並んでいた。これではならじと4Fまでお迎えに。エーちゃんは「へぇー」と言う顔をしている。とりあえず何番目かに並ぶことが出来た。


 一服つけたいと思い下に行ったが、帰りのエレベーターが大変な混みようで、この方々が全員きよちゃんの「独演会」かと思ったら、同じ時間帯に、4Fの小ホールで落語があり、それが目当てで来た人々も結構いた。5Fでまた並ぶ。

 きよちゃんが、大汗かいてホールから出てきてみなさまにご挨拶だ。この辺の気の使い方がきよちゃんのきよちゃんたるところである。


▲その4「真打ち登場………すずききよし独演会」
 待つことしばし、会場OPEN。ぞろぞろ入ったところをマネジャーの吉川さんに案内され、前の方の席に座ることが出来た。346くんご一行も先刻から並んでいたので同じ列の席にいる。オラはステージから2列目の真ん前の特等席をいただいた。
 ちょっと遅れて、伊那から佐々木さんご夫婦が見えた。昨年6月の秋田以来である。相変わらずニコニコと元気そうである。開演前のしばしの懇談が続く。
ぺーじとっぷ
見た感じ8割方は席が埋まっていた。きよちゃんは交友関係が広いので、こんなときはなかなか大変だろうと推察する。当然だが、録音及び撮影は禁止なので、独演会に没頭することとした。

 きよちゃんが出てきた。一曲目「俺らの空は鉄板だ」を歌い上げる。この曲も名曲だ。語りもいい。今回はちょこっとだけ津軽弁が入っていた。
 以下はbunbunが得意とする津軽弁バージョンなので、難解とは思うが、きよちゃんが舞台から………と思って読んでください。

…………………………………………………………………
●「俺達(おらだづ)はセ、朝まっから晩げまで、鉄板の下(すた)さ、もぐっ
て、モングラだけんたもんだネ。」
●「掘って掘ってノレソレ掘って、地下鉄(つぃかてづ)でぎれば、そいで終わりダネ。」

●「市長(すちょう)さんだの、市会(すかい)議員達(だづ)ぁ、胸の所(ど)さ、作り物の花っこバつけでサ、やれ「開通式だ万歳、万歳」って特級酒飲んるダベネ………。」
●「したばって、俺達(おらだづ)ぁー、明日っから、まんだ新(あだら)し現場さがさねばマイネ………」

●「太郎よ、次郎(ずろう)よ、偉(えれ)え人(ふと)サなれってだば、しゃべ
ねバッテ………、したばって、親子がばらばらにならねば、まま食ね(かい
ね)世の中、百姓(ふゃくしょ)が出稼ぎさねばマイネえんた世の中だば、絶対だめだ(マイネ)!………」
…………………………………………………………………

 何曲か終わり、きよちゃんのごあいさつだ。今日のお客さんを紹介し、遠路ということで北海道のメル友(きよちゃんの)であるかわい子ちゃん、青森のbunbunと秋田の346くんが紹介された。んー、なかなか気分が良いものである。 (^-^)(^_^)v

 きよちゃんはお風邪が治りきっていないのか、ちょこっと危ない場面があちこちにある。言い訳に………ということで黙っていたらしいが、第2部の出だしにやり直しがあって、調子の悪い旨を会場の皆さんにうち明けた。そこから大分調子を取り戻したようである。

 bunママに言わせると、最初は、身内の学芸会の発表みたいにハラハラドキドキだったようで、この一言で大分落ち着いたと言うことであった。まぁー、会場の皆さんもその一言でリラックスできた感じがした。

 何曲目からか忘れたが、伴奏陣が加わってきた。ベースと二胡、それに電子ピアノ。これに加えてバックの女性ボーカルが加わった。

 二胡の入ったは「孤燕(はぐれつばめ)」の雰囲気的は最高であった。二胡の哀愁を帯びた音は洋楽のヴァイオリン系では出せない。あんなにちっこい楽器なのに、音量もある。こいつは2弦しかないからオラにでもできるかも知れない………などと、馬鹿なことを考えてしまった。んー、いい音色だ!!

 バック・ボーカルもいい! きよちゃんをしっかり表に出してくれるし支えてくれている。縁の下の力持ちの最たるもんだ。聞いていて気持ちが良くなる。

 きよちゃんもギターを頻繁に取り替える。裏方がスーッと出てきて、後ろからストラップを外し、ギターだけを上手に取り替えている。オラはあんましライブを見たことがないから、こんなことにさえ感心してしまう。譜面台も立てば高いものを、座れば低いものを用意し、裏方も大変なもんだなぁー、と変なところに感心してしまった。

 こうしてみると、コンサートや独演会は、かなりのスタッフがいないとうまく行かないということがよく分かる。音響と照明は当たり前だから、チケットのもぎりまで入れると、大変な人数が今日の独演会ために動いてくれていることになる。
ぺーじとっぷ

■歌った曲目■
* ステージ1 (14:30-15:25)
1 俺らの空は鉄板だ (オープニング)
2 自由社会を守りましょう
3 エンヤコラ子守唄
4 日本人のブルース ・05年ヴァージョン
5 悲しみの向こうの明日に向かって
6 WALKING IN THE DUST
7 孤燕(はぐれつばめ)
* ステージ2 (15:35-16:20)
8 明日は変えよう力を協せて ・憲法九条を守ろうヴァージョン
9 てのうた ・進化論のうた
10 僕が死んでも泣かないでおくれ
11 WE LOVE OSAKA
12 母の願い
13 OLD LOVE STORY ・思わず微笑むお歯なし
14 イヴのブルース
15 さようならの歌 (エンデング)
* アンコール (16:20-16:30)
16 君の眸が ・まるで「うたごえ」喫茶
17 明日は変えよう力を協せて ・憲法九条を守ろうヴァージョン

 きよちゃんコンサートはこれで2回目。1回目は昨年の「東北のうたごえ交流会in秋田」でのコンサート。同じ曲が1曲。「イヴのブルース」だ。秋田ではフォークギターだったが、今回はギブソンのピックアップ(高いよー ジェンコ!)に持ち替えての演奏だ。

 introからして全然違う。この曲はやっぱりフォークギターでは雰囲気が出ない。やっぱりギブソンでないと………。

 歌は雰囲気に乗る。今回の「イヴのブルース」は、秋田のものとは別物だった。もちろん、語りのセリフや言い回しもそうなのであるが、雰囲気が全然違っていた。

 この曲は何人もの「イヴ」からの取材を元に作ったと、きよちゃんから聞いたことがあるが、一人のイヴの語りが何万人もの「イヴ」を彷彿させる。イヴが自分に語っているような気にさせる………。今回の(って2回しか聞いてないけど)「イヴのブルース」は出色の出来!と思う。会場はもすすり泣きだらけだったっけ………。

 気が付いたら、終わっていた。まだ20分も経ってないと思っていたのだが、全プログラム終了とのことで、きょちゃんが御礼のご挨拶をしていた。こりゃー詐欺じゃー!と思ったほど短く感じられた。それだけはまり込んでいたことになる。
 当然のごとくアンコールだ。一曲目は「君の眸が」。この曲は良く知られているので会場全体での大声うたごえになった。もう一曲は「明日は変えよう力を協せて」の憲法9条バージョンだ。この曲も盛り上がった。先ほどの「君の眸は」をはるかにしのぐ、素晴らしいうたごえになった。

 最後にこんだけ盛り上がると、お仕舞いの時プツンと切れた感じになる。今回も同様でプツンと糸が切れて「ふぃー 疲れたぁー」であった。2時間をズーッと歌っていたような感じの疲れであった。

ぺーじとっぷ
 きよちゃんの熱唱ライブがやんやの喝采のうちに幕を閉じた。ゆっくり目に会場を出る。どこかにきよちゃんがいると思ったのだが見つけられない。とにかくホールの入り口はごったがえしていた。ご挨拶の時間はあるので、とりあえず一服とロビーに出る。1〜2分もしないうちに「People’s」への移動指令がどこからともなく発せられ、きよちゃんにも吉川さん達スタッフの皆さんにご挨拶する暇もなく、ワッハ上方を後にした。せっかく行って、挨拶もせずに帰り、全く申し訳ないことをしてしまった。きよちゃんやスタッフの皆さまには、この場を借りておわび申し上げます。