蝶々(G)
小学唱歌集/初編(明治14年11月)

作詞

作曲
野村秋足
稲垣千頴
スペイン民謡


てふてふ てふてふ 菜の葉にとまれ
菜の葉にあいたら 桜にとまれ
 ■さくらの花の さかゆる御代に
 ■とまれよあそべ あそべよとまれ
小学唱歌(明治14) 幼稚園唱歌(明治20)
新編教育(明治29) 1年生(昭22)
おきよ おきよ ねぐらのすゞめ
朝日の光の さしこぬさきに
 ■ねぐらをいでゝ こずゑにとまり
 ■遊べよすゞめ うたへよすゞめ

▼新編教育唱歌集掲載の3番と4番
とんぼ とんぼ こちきて止まれ
垣根の秋草 いまこそ盛り
 ■さかりの萩に はねうち休め
 ■止まれやとまれ 休めややすめ

つばめ つばめ 飛びこよつばめ
古巣を忘れず 今年もここに
 ■かへりし心 なつかし嬉し
 ■とびこよつばめ かへれや燕

●同名異曲: 小学唱歌1(明治14) 幼稚園唱歌(明治25) 幼年唱歌2(明治34)
小学読本唱歌(明治34) 育児唱歌(明治36) 大正少年5(大正08)
エホン唱歌(昭和06) 小学新唱1(昭和07) 昭和唱歌3(昭和10)
●異名同曲: 蝶々(明治14) The Boat Song(明治43)
●同名同曲: 小学唱歌集1(明治14) 1年生の音楽(昭和22)



歌詞:06/11/18/midi:08/05/14-12/12/24/楽譜:bunbun(2016/04/16)おけらの唱歌

▼軽く漕げ(訳詞:小林愛雄)
(かろ)く、漕(こ)げや、しづかな波に、
軽く、すべれ、この潮(しほ)に、
寄せ來(く)る波と、吹き來(く)る風と、
  ■共に歌へ、この船に。

▼原詩 「Lightly Row」
 Lightly row! lightly row!
 O'er the glassy waves we go;
 Smoothly glide! smoothly glide!
 On the silent tide,
 Let the winds and waters be
 mingled with our melody,
 Sing and float! sing and float!
 In our little boat.


●いちねんせいのおんがく(昭和22)に改定。  「さかゆる御代に」→「花から花へ」