菅公(Gm)
新編教育唱歌集5(明治29)

作詞
作曲
大和田建樹
多 梅稚

学者の家に 身は出でて
たちまち上(のぼ)る 雲のうえ
よし禍(わざわい)に かかるとも
■いかでか君を 忘るべき

生きては 君につかえたり
死しては 国の文学の
守りの神と 祭らるる
■御稜威(みいつ)は高し仰げ人

覆わば覆え 雲霧よ
心の月は くもりなし
ただ一片の 誠忠を
■知るは天地の鬼神のみ

仰げ人々 この神を
尽きぬ御いつと もろともに
盛り久しき 梅の花
■開くる御代の めでたさを

詩歌のわざも 世にすぐれ
文字の書く道は万世(よろずよ)
(のり)を伝えて その徳を
■慕わぬ人は よもあらじ

●同名異曲: 新編教育唱歌(明治29) 幼年唱歌3(明治35)
中等音楽3(明治41) 尋常小学5(大正2)

■天神様と崇められる菅原道真を讃える唱歌で、元来41章もある長い歌だったが、普通に歌われたのは、最初の4節と最終節であった。
歌詞:08/12/30/midi:09/02/04-12/02/12