曾我兄弟(Dm)
新編教育唱歌集4(明治39年)

作詞
作曲
作者不詳
富士の裾野の 狩の庭
関八州の つはものを
あつめてこゝに 狩りくらす
■威勢かがやく 右大将

   刀とるより 立ちあがる
(かたき)めがけて 兄弟が
岩をもとほれと 斬りつくる
■みよや孝子の 一念を

目ざすかたきの祐経(すけつね)
陣屋は何処 こよひこそ
討ちて恨みを はらさんと
■待てば夕(ゆうべ)の暮れがたき

見事あたをば 報いたり
心にかゝる 雲もなし
縛らばしばれ 斬らばきれ
■命生きても 何かせん

晴間も見えぬ 五月雨に
燃えんとしては またしめる
松明(まつ)の光を たのみにて
■忍び入るこむ 敵の小屋

五月雨はれて 千秋の
雪なほ白し 富士の峯
清くけだかき 姿こそ
■わが國民の 鏡なれ

いかに祐経 とく(疾く)さめよ
曽我の五郎ぞ 十郎ぞ
忘れもすまじ 父の仇(あだ) 
■討ちに來ると 知らざる

●同名異曲: 新訂教育4(明治39) 尋常小4(大正01)
大正少年4(大正08

歌詞:09/04/10/midi:09/06/01/おけらの唱歌