曾我兄弟(C)
大正少年唱歌4(大正8)

作詞
作曲
葛原しげる
梁田 貞

富士の裾野の 雨ふる夜中
松明かざして 道をば照らし
工藤の館に踏み込み見れば
■奥に祐経すやすや眠る

今ぞそれ撃て 十八年の
父の恨みを はらすは今ぞ
兄と弟が 斬り込む太刀に
■仇祐経その場に弊(たふ)

父の仇ぞ 祐経起きよ
曽我の兄弟 仇を討つと
枕を蹴飛ばし鋭い聲で
■兄と弟が名乗りを上げる

兄と弟が 心を合わせ
恨み晴らした 此の物語
幾百千年 萬年までも
■富士の高嶺と其の名も高い

武士の中でもその名の知れた
工藤祐経 驚きながら
刀を引き寄せあわてもせずに
■よくも來たぞと二人を睨む

●同名異曲: 新訂教育4(明治39) 尋常小4(大正01)
大正少年4(大正08

歌詞:16/02/13/midi:16/02/20/おけらの唱歌