カンターレ in 福岡 博多ラーメン in 屋台 荒木栄をたづねて うたごえ喫茶 in 久留米 焼き鳥交流会
石橋美術館 in 久留米 どんこ舟 in 柳川 久留米めにゅー ツアーmenu おけらとっぷ

■ 朝は快調に目を覚ました。昨晩はやたらに飲んで大騒したのが良かったのだろう。朝風呂もgoo−だし、朝飯もうまかった。
■ 本日は、久留米オプショナルツアーである。レンタカーで久留米市内から、柳川へと脚を伸ばす予定。楽しい旅の始まり始まりぃー………。
 このページの曲目をクリックすると、その曲のページにつながります。
 お聴きになりましたら、曲目のページを閉じてください。(戻るにしない



3月7日(日) うたごえツアー 第三日目(オプション)

 今日は、こっちのホテルロビーにて待ち合わせ予定ではあるが、隣のなんたらというホテルに、うたごえ参加の東京組やら長崎組などが泊まったので、朝のご挨拶に行ってみた。
 でかい看板があって「シングルお一人様3460円」とあり、その下に「朝食・夕食無料!!」とあった。ビックリである。これではカプセルホテルも真っ青ではないか。朝食会場にエーちゃんがいた。バイキング方式である。これが只とは………。
 フクロウさんがやってきた。聞くと鉄ちゃん達の長崎組+そうちゃん+ひょろちゃん親子は近くの温泉で朝風呂ライフとか………、ご挨拶ができず残念であった。

 はるかさんがレンタカーを引っ張って玄関前にやってきた。8人乗りのすげー超豪華版ナビつきバージョンであった。借り賃が高そうだ。はるかさんと一緒の方がいた。この方がうわさの鹿毛せんせだった。ひょろちゃん親子が温泉から帰ってきて、別れのご挨拶をする。
 いよいよ、ツアー出発だ。運転は当然フクロウさん。助手席はナビのできないbunbunだ。フクロウさんは昼寝の名人なので、多少心配したが、運転はまともであった。ただ、東京で乗り回しているせいか、切り返しがあらげない。


■その1 石橋美術館(久留米市)

 今日の第一番はブリジストンタイヤの「石橋美術館」で久留米の誇る「青木繁」などの鑑賞することになっている。ご案内は鹿毛せんせ。
 記念館はかなりでかい。音楽用のホールもあって、かの有名なスピーカー「三菱ダイヤトーン」を開発したなんたら氏が設計にあたったという、goo−なホールらしい。 庭木の上に昨晩の雪がかなり積もっていた。名残とは言えない。それに今日も寒い。
 青木繁は若干28歳で亡くなっている。作品数はあまり多くないようだ。美術の教科書に載っている「海の幸」が青木繁コーナーの奥にドーンと飾ってあった。よく見ると「習作」のようである。鹿毛せんせに伺うと、これが青木繁の手法なのだそうだ。つまり完成品ということになる。しかし、カンバスに縦横の線を引き(それも赤で)、人物などもデッサンのままだ。

 二人くらい顔を塗っている人物がいた。その一人が青木の恋人という話だった。この人との間にできた子どもが「福田蘭童」とは知らなかった。  その他、坂本繁二郎など著名な画家の絵がワンサカあった。とにかく広くでかい。
 ここを出て、隣の東洋なんたらに入るという話であったが、bunbunはパスし、お庭の中にある喫茶店でコーヒーをいただいた。お庭も大きくよく手入れされ、あずましい眺めだ。紅梅も真っ盛りである。青森との季節の違いを感じる。


 ユックリとお庭を眺めコーヒーをいただいていると、急ににぎやかになった。振り返るとツアーご一行様であった。早めに切り上げたらしい。オラはお庭の散策を決め込んだ。

 お庭はよく手が行き届き、池には滝があったりと随所に工夫が凝らされている。(写真はTOP)
 俳句の吟行の方々が10数人………。お話をしたら、「生みの苦しみもあるが、いい句ができたときの喜びは、その100倍だから………」とおっしゃっていた。やっぱり、人生は「人が人を生かす」ことなんだなー。
 滝の飛び石の所に80cm超級の錦鯉がウヨウヨしていた。寒いせいか動きは鈍い。築山を越えると「坂本繁二郎」のアトリエ。そこかしこに吟行の方々が見える。お庭には久留米の宝「モウソウキンメイチク」の林もあった。

ぺーじとっぷ


■どんこ舟(柳川)
 美術館をあとに、一路柳川へと向かう。柳川はウナギの名産地らしい。ウナギと言えば静岡の浜名湖だと思っていたが、そうでもないらしい。
 ここは「九州のベニス」と言われるほど水路(掘割)が発達した町で、今日は「どんこ舟」で川下り(上り)を楽しむ。
 橋の脇の駐車場に車を止める。車はここに置き、舟で下って、そこから専用バスで駐車場まで、という話であった。(商談ですか………)
 波止場(?)までの道すがらトゲトゲ&トゲトゲの植物が垣根になっていた。これが北原白秋の「カラタチの花が咲いたよ 白い白い………」で有名な「カラタチ」だ。そういえば、北原白秋は柳川の出身だ。なるほど!
 それにしてもすごいトゲトゲだ。どうやって植えて、どうやって手入れをするんだろ??? この垣根だとドロボーは無理でしょ。感心するほど見事なトゲトゲであった。蛇足だけれど、北原白秋は天才だ。このトゲトゲをあんなすてきな詩に変えてしまうんだから。マリックでも無理だろう。

 準備万端(あははー オシッコとか………)整えて、ようよう舟出となった。どんこ舟は喫水が浅く幅がある。昔は米俵など荷物の運搬に使ったのかも知れない。水路はお城の掘割跡である。冬はこたつを用意しているらしいが、この季節はこたつ布団を膝がけにして暖を取る。総勢25−6人。これに犬が2匹だ。
 どんこ舟の目線はカヌーよりは若干高めだが低い。周りの景色を見るには少々難儀である。身動きは全くできない。

 船頭さんはどんこ舟を竹ざお一本で操る。天気は上々、風も波もなし。足下は布団でポカポカである。この船頭さんがいがった! 歌ありしゃべりあり。柳川の船頭第一人者を自認するだけのことはある。フクロウさんも苦笑いだ。いやー ネタ拾いかもかも知れない。いやに静かだ。
ぺーじとっぷ
 船頭小咄をひとつ。「向こう右手に見えますのはミカンではございません。ザボンといいます。」「この前、通りかかったら実が落ちまして………サボンといいました。」だと。
 よく見ると、毎日落ちているせいか実は3つしか着いていなかった。

 途中途中に「水上茶店」がある。一軒目は寄らなかった。船頭さんによって寄る店が違うのかも知れない。2軒目で甘酒を買う。アルコール度は0%。暖かくて甘くて最高であった。
 こんな時、健康とか食品添加物とかウダウダ言う人がいるもんだが、気分を損ねることおびただしい。「美味しそう!」と思ったときが、その人にとっての飲みごろ食べごろだ。旅は楽しくなくっちゃ。
 船頭さんの竹ざお一本で舟がスーッすべるように走る。天気もいいし、のどもいいし、歌も最高。場面場面でぴったりの歌を出す。プロだ!
 それにしても、この掘割に架かっている橋の多いこと。その橋の低いこと。船頭さんの話(話=半分だろうけど………)だと、余り低くて橋をくぐり抜けたらカツラをひっかかって禿頭にになったお客さんがいたとか………。まぁー、本当だろうと思うくらいに低い。船頭さんが竿を指せないので、橋の下にロープがあって、そいつを引っ張るんだ。あと、堀割の水換え用に狭ーい水門があって、どんこ舟の両脇2cmをすれすれ通る。こん時も船頭さんが「ここで壁にあったちゃー、アマッチャー」、と自慢。その通りで、かすりもしなかった。
 とまぁー、船頭さんの方ばっかり気を取られていたら、終点だった。周りの景色は余り記憶がない。いやいやー、最高のどんこ舟でした。かつ、ラッキーな船頭さんにあたりました。
 しかし、すんごいにぎわいだ。長野の善光寺も多かったが、ここもウジャウジャと人がいる。ようやく食事だ。有名な「うなぎのせいろ蒸し」にありつける。柳川と言うと、オラはドジョウだと思っていた。豆腐とドジョウを一緒に煮込んで、だんだん熱くなって来るので、ドジョウが豆腐の中に………。で、コトコトと小一時間煮込むと、ドジョウのお味が豆腐にしみこんで、得も言われぬ………。
 で、タクシーの運転手に聞いたらウナギだという。ということは、多分「一升桝」くらいのデッカーイ豆腐を準備しないとウナギが入れない、それをデッカーイ鍋で………。さすが九州、豪快な料理だと一人で合点をしていたのだが、鹿毛せんせに聞くとどーも違うらしい。鰻重のような食い物のようで、全然違うらしい。しゃべらなくて良かった。柳川って「ドジョウ+豆腐」じゃないのぉー???

 お庭入場券を買って、せいろ蒸しを食べることになった。ここは「御花」というところで、立花というお殿様の迎賓館。明治のおしまい頃なのに、殿様というのはすごい金持ちだったんだ。お庭もジェンコ取るだけあって、すごい。ただ、ジェンコ取って立ち入り禁止はねーべ。
 お庭から部屋を見ると、何やら華やか物が見え、たいそうな人の出入りだ。で、ど田舎野次馬を自認するbunbunは、早速お邪魔することにした。なんの事はない、でっかーい雛飾りがあっただけ。
 部屋の中は天井から、これでもかーーーというくらいにぶらぶらの飾りをぶら下げ、折角のおひな様が見えない。仙台の七夕も真っ青である。それに、色の嵐。これまたこれでもかーというくらいに派手派手な色遣いでぶらぶら飾りを作っている。これを「さげもん」というのだそうだ。
ぺーじとっぷ
 オラホ地方では、2月に入るとおひな様を飾り始め、当日を過ぎるとサッサと片づける。いつまでも飾っていると、嫁のもらい手が無くなる。久留米もそうだったが、ここらでは旧のおひな祭りまで飾っておくらしい。この間が「さげもんめぐり」というらしい。おひな様より「さげもん」が主役のようである。

 予約していた「せいろ蒸し」のお時間だ。「め!」 これは、オラホの最高級の褒め言葉だ。うまい!は2番目。美味しいは、まぁまぁ食えるの意味だ。蒸すのがいいのかもしれない。あっという間に平らげた。少々物足りなかった。んでも「め!」がった。
 北原白秋記念館は時間が無くパスであった。しばし、柳川を散策して、久留米に戻ることになった。
 久留米がすりを目当てに一路「地場産くるめ」へ。でっかい建物の中に、たくさんの物産が展示してあったが、オラはほとんど興味が無く、200円のコーヒーで時をすごした。皆さん、何やらのお土産を買っていた。しかし、bunmamaはいずこに??? どこかで物色しているらしい。
 そろそろ、フクロウさんのお帰りの時間となり、ここまで来たついでに豚骨ラーメンの元祖である久留米ラーメンを食べることとなった。いろいろあるらしいが、すずききよしさんがよく通ったというラーメン屋に決定。道路は混んでいたが、フクロウさんの運転テクと「感」でかなり早く着いた。
 現在は二代目。早い。どこでも早い。注文したとたんに出てくる感じがする。小振りの丼だ。この中に真っ赤になるほどショウガをぶち込んで食べた。ちと足りない。記念撮影をして、駅に向かう。まだ、行程はあったのだが、少々疲れ気味で我々もフクロウさんと一緒に博多に戻ることにした。


 特急、地下鉄と乗り継いで博多へ。フクロウさんとお別れして降りたところが「祇園」
という所。しばし待って博多着。風はあったが歩いてホテルへ。案の定迷った。ホテルに着き、風呂に入ったら、二人ともbatanQであった。

■エピローグ■ ぺーじとっぷ

 朝はユックリ起き、ユックリと朝食。時間がずれたせいか落ち着いて食べることができた。チェックアウト。歩いて駅へ。駅ビルのなかでお土産を少々買い、一時間前には空港に着いた。手続きを済まし搭乗を待つこととした。
 場内放送が……… 聞くとはなしに聞いていると、どーも青森便がどーたらと言っているらしい。ほとんど気にしてなかったが、周りから津軽弁が………。「飛ばねんだずぁー、どずば??? 羽田さ行って、三沢さ下りるんずがぁー。新幹線だば、もっとマイネべなー………」と、ようやく状況を把握した。
 どーも「飛んでもない」状況のようである。三沢まででも御の字だが、飛ばないと、どこかでもう一泊………。困った。と言っても、どーしようもないし、状況変化を期待することとした。
 どこに下りるかは???にしろ、飛ぶことになった。こんなにいい天気なのに猛吹雪とは信じがたいが、晴れることを祈りつつ飛行機に乗った。なるようにしかならない。途中、のー天気な機長のご挨拶があって、だんだん青森が近づいてきた。
 と、機内の放送があって、青森に下りる可能性が大ということで、安堵の胸をなで下ろす。霞んではいるが下界が見える。無事、着陸した。いがったいがったぁー。
 確かに、すんごい雪だ。我が愛車も雪をかぶって大人しく待っていてくれた。2時間半後、ようよう深浦に着いた。久しぶりに長い長い旅であった。

 最後になったが、今回もいろいろな方々にお世話をいただいた。また新たな出会いがあった。うたごえのおかげである。ありがとう 皆さん。またまた うたごえに感謝だ!!<(_ _)> (^^)/~~~
ぺーじとっぷ