うらしまたろう(C)
幼年唱歌一(明34)

作詞
作曲
石原和三郎
田村 虎蔵

むかしむかし 浦島は
子どもの嬲(なぶ)る 亀を見て
哀れと思い 買取りて
■深い淵へと 放ちける

見れば驚く 唐門や
珊瑚の柱 鯱の屋根
真珠や瑠璃で 飾り立て
■夜も輝く 奥御殿(おくごてん)

ある日大きな 亀が出て
「もうしもうし 浦島さん
竜宮という よいところ
■そこへ案内いたしましょう」

乙姫さまに 従いて
浦島太郎は 三年を
竜宮城で 暮らすうち
■我屋恋しく なりにけり

浦島太郎は 亀に乗り
波の上やら 海の底
たい しび ひらめ 鰹 さば
■群がる中を わけて行く

帰りて見れば 家もなし
これは不思議と 玉手箱
開けば白き 煙が立ち
■白髪の爺いと なりにけり


●同名異曲: 幼年唱歌1(明治33) 尋常小学2(明治44) 検定小學1(昭和04)
大正幼年6(大正04) bunママ口伝唱歌 昭和唱歌2(昭和10)

歌詞08/05/22/midi:08/08/08/おけらの唱歌