1: |
霰の如く 亂れくる
敵の弾丸 ひき受けて
命を塵と 戰ひし
三十七の 勇(ゆう)少年
これぞ會津の 落城に
■その名聞こえし 白虎隊 |
3: |
残るは僅かに 十六士
一度後(うしろ)に 立ち歸り
主君の最後に 會はばやと
飯盛山に 攀(よ)じ登り
見れば早くも 城落ちて
■焔は天を 焦したり |
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2: |
味方は少なく 敵多く
日は暮れ果てゝ 雨暗し
はやる勇氣は 撓(たゆ)まねど
倒るゝ屍 流るゝ血
■頼む矢玉も 盡きはてぬ |
4: |
「臣子の務は これまでぞ
いで潔よく 死すべし」と
枕並べて 心よく
刄に伏しゝ 物語り
傳へて今に 美談とす
■散りたる花の 馨(かんば)しさ |