ぞうれっしゃがやってきた「パート3」
wwwww 第8章〜第11章 wwwww

作詞
作曲
清水 則雄
藤村記一郎

8・1011
サーカスのうた ぞうを売らないで 雪よ降るな 動物園へようこそ 動物を殺せ
悲しみの日 いくさの終わる日まで 本物のぞうが見たい ぞうをかしてください ぞうれっしゃよはしれ
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■第8章「本物の象が見たい」■■
園長
「長く苦しかった戦争もようやく終りました。マカニーとエルドは生き残ったのです。やがて、その2頭の象のことが東京の子供議会で、こんなふうに話題になっていました。」

子供達:□ぐちに「ハイ!」「ハイ!」と手をあげる。
議長:「静かにして下さい。今日の議題は、この前決めたように動物園についてです。」
子供達:一斉に「ハーイ!」
議長:「はい○○君」
男の子ソロAまたはグループA
  ぼくたちは夢にみてた 戦争が終ったら
  仲間達と一緒に 動物園にゆこうと
議長:「△△さん」
女の子ソロAまたはグループA
  わたしたちは夢にみてた 平和な日がきたら
  父さんや母さんと 象に会いに行こうと

子供ソロA・BまたはグループA・B
  だけど動物園には キリンもカバもいない
  紙に描いた象が 風に揺れていた
子供達:口ぐちに 「象はどうしたの」「動物はどうなったの」
議長:「動物は戦争中、みんな殺されたんだ」
子供達・グループC
  動物がいなけりゃ 動物園じゃない
  ぼくたちに動物たちを 動物園を返して
子供達全員
  動物がいなけりゃ 動物園じゃない
  ぼくたちに動物たちを 動物園を返して!

子供・ソロ

  ぼく父さんにきいたよ
  名古屋の動物園に 今もまだたった2頭
  生きている象がいると
子供達:「えーっ」「ぞうが生きてるんだってー」
「見たいな-」「ぼくも見たい」 「私も見たい」「見たい」「見たい」「見たい」
子供達
  生きている象がいるんだ 本物の象がいるんだ
  ぼくたちも象がみたい 本物の象がみたい
  ※生きている象がみたい 本物の象がみたい
    ぼくたちの思いを 伝えよう広げよう(※繰り返し)
議長:「それでは、今決めたように名古屋の東山動物園の園長さんのところへ行ってぞうをかくしてくれるよう、お願いしましょう。」
子供達:口々に 「賛成!」「賛成!」
全員:「賛成!」


■第9章「象をかしてください」■■
園長
「そして、とうとう子供議会の代表が、私のところへやってきました。」

子供達
  象をかしてください、私達に
  象をまだ見たことのない たくさんの子供達に
  本物の象がみたい おもちゃもおかしもがまんして
  そんなみんなの夢を どうぞかなえてください
  象をかしてください たとえ一頭だけでも
  十万人の子供議会の 願いをとどけにきました

園長
  長い戦争で、弱っている象達に
  旅をすることは、とても無理だろう
  疲れきったからだを心を ささえあって生きている
  ※象達を引き離したら
   生きてゆくことができるだろうか(※繰り返し)

効果音「悲しげな象の鳴き声」

園長
  象を本当に大切に思うならぱ
  住み慣れた動物園で 暮らしている象達を
  いつまでも優しく 見まもってあけてほしい
  いつまでも優しく 見まもってあげてほしい


■第10章「ぞうれっしゃよはしれ」■■

効果音「列車の汽笛」
園長
「しかし大勢の子供達の熱意は大人達の心を動かし、各地の子供達を、この動物園まで運ぶ、特別仕立てのぞう列車が走ることになったのです。」

子供達
  ぼくたちの胸から まっすぐに伸びたレールは
  遥かな野山こえ 象達のもとへとどく
  冷たい冬が過ぎ 春を迎えたように
  今こそ伝えよう あふれる喜びを
    長い戦争を 生き抜いた象達に
    象達の命を 守った人たちに
  ※象列車よいそげ やみをさいて走れ
    象列車よいそげ 空をかけて走れ

  ぼくたちの胸から あふれでた熱い思いが
  一つに集まって 走らせた象列車
  小さな僕達でも 心を一つにすれば
  夢だってかなうと 信じよう今こそ
    夢を戦争で 無くした人たちも
    新しい時代を 生きていく人たちも
  ※象列車よいそげ やみをさいて走れ
    象列車よいそげ 空をかけて走れ (※繰り返し)


■第11章「平和と象とこどもたち」■■
子供達
「ワーイ象だ!でっかいな!長いお鼻!大きなお耳!………」
園長
「大ぜいの子どもたちに囲まれて、マカニーも、エルドも、本当にうれしそうでした。」
子供
  象達が僕らを 着飾って迎えてくれる
  かけてゆけ かけてゆけ大声で呼びながら
  象達が僕らを 座って背中にまねくよ
  よじ登れ よじ登れ 大きなからだに
  象達の背中に 友達の笑顔がある
  長い鼻は僕らの楽しいすべり台さ
  ※すべりおりよう ぶら下がろう
    一緒に行進しよう 僕たちと (※繰り返し)

大人

  子僕達の笑顔は 明るく輝き
  戦争に傷ついた 心を癒してくれる
  人間の命を いつくしむ心を
  動物の命を いつくしむ心を
  子供達よいつまでも 忘れないでほしい
  子供達よいつまでも 忘れないでほしい

全員

  象達の背中に 友達の笑顔がある
  長い鼻は僕らの 楽しいすべり台さ
  ※すべりおりよう ぶらさがろう
    一緒に行進しよう 僕たちと (※3回繰り返し)

  大きな大きな友達と
  遊ぼう日の沈むまで 遊ぼう日の沈むまで ああ
子供達の歓声:わーーい!