月(四季)【Cm】
組歌「四季−秋」/明治33年

作詞
作曲
滝 廉太郎
春「 /夏「納涼 /秋「 /冬「


ひかりはいつも かはらぬものを
ことさらあきの 月のかげは
などか人に ものを思はする
などかひとに ものを思はする
  ■あゝなくむしも おなじこゝろか
  ■あゝなく虫も おなじこゝろか
  ■こゑのかなしき
■原作は無伴奏四部合唱。後に山田耕筰が独奏曲に編曲。


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新おけら歌集(09/03/01) / 楽譜:ビーさん(09/09)
組歌「四季」について■
■1900年(明治33年)に瀧廉太郎によって発表された歌曲集(組歌)で、滝廉太郎は序文で「近来音楽は、著しき進歩、発達をなし、歌曲の作世に顕れたるもの少なしとせず。然れども、是等多くは通常音楽の普及伝播を旨とせる学校唱歌にして、之より程度の高きものは極めて少なし………余は敢て其欠を補ふの任に当るに足らずと雖も、常に此事を遺憾とするが故に、これ迄研究せし結果、即我歌詞に基きて作曲したるものゝ内………」と述べ、今後の、日本音楽の発展に役立ちたいと思って、作曲したと思われている。

■第1曲は「花(作詞:武島羽衣)」、第2曲が「納涼(作詞:東くめ)、第3曲が「月(作詞:瀧廉太郎)、第4曲が「雪(作詞:中村秋香)と題されています。しかしながら、もっぱら第1曲「花」だけが有名になり、他の3曲はほとんど知られていません。また、めったに歌われることもないようです。

■各曲はそれぞれ演奏形態が違っており、「花」は二声とピアノ、「納涼」は単声とピアノ、「月」は無伴奏の四声、「雪」は四声とオルガン、ピアノのために書かれています。