螢(C)
新編教育唱歌集3(明治38年)

作詞
作曲
作者不詳


いざこよ螢 ここに來て
照らせ 書(ふみ)よむわが窓を
三つ四つ二つ 露とちり
 ■玉とぞ輝く 面白の蟲よ

いざこよ螢 ここに來て
しばしは休め わが庭に
昔の一の いそしみを
 ■思ひぞやらるゝ 懐かしの蟲よ

螢よほたる ぬばたまの
やみを照して 飛べほたる
(こ)の間を縫ひて 上に下に
 ■緒(を)ぬき亂しゝ 玉の光あはれ
●ぬばたま=緋扇の実/黒や夜の枕詞
螢よほたる 唐人(からびと)
まなびの窓を 照しける
優しきなさけ 今もなほ
 ■しるけくありけり 汝(なれ)が光あはれ

●同名異曲: 小学唱歌1(明治14) 新編教育1(明治29) 國民唱歌2(明治33)
幼年唱歌1(明治34) 唱歌教科書(明治35) 新編教育3(明治38)
大正幼年2(大正04) 新尋常小1(昭和06) 小学新唱1(昭和07)
児童唱歌1(昭和10) 昭和唱歌2(昭和10) うたのほん(昭和16)
4年の音楽(昭和22)

歌詞:09/04/10/midi:09/08/08/おけらの唱歌