龜と兎(C)
新編教育唱歌集1(明治29年)

作詞
作曲
作者不詳


龜と兎と ある時に
走りくらべを したりしが
兎は龜に語るよー
その足おそが いかなれば
我にかたんと 侮(あなど)りて
  ■耻(は)ぢしめしこそ おろかなれ

足こそ龜は 遅けれど
たゆむひまなく 行きしかば
早くも先に つきにけり
兎はあまりの 慢心に
一跳びとびては 休みつゝ
  ■おこたりがちに 進みゆく

到りて見れば こはいかに
かの足遅と あなどりし
龜はとくより 行きつきて
(いはほ)のうへに まちゐたり
兎はここに 心折れ
  ■油斷せし身を 悔いしとぞ

●同一内容: 新編教育1(明治29) 幼年唱歌二(明34)
●同名異曲: 新編教育1(明治29) 昭和唱歌1(昭和10)

歌詞:09/04/10/midi:09/08/04