世界中の子どもたちよ【G】
●寺井一通さんの新聞記事

詞曲 寺井 一通


新しい光の中で 君たちの朝が生まれる
世界中の子ども達よ 明日へと駆けて行こう
  時は流れ続ける 何かを忘れたままに
  君たちの愛や夢まで 置き去りにしたままに
さぁー言葉なんて さぁーいらないよ
さぁー心ひらき 愛を歌おう
さぁー手を差し伸べ さぁー歩こう
さぁーその大地を しっかりと踏みしめながら
  ■海を越え大地を越えて 新しい朝が生まれる
  ■世界中の子ども達よ 明日へと駆けて行こう

吹き荒れる嵐の中で さまよう子ども達よ
押し寄せる波に怯えて 震える子ども達よ
  戦いは平和のために 君たちの愛のために
  戦いは自由のために 君たちの夢のため
さぁー涙なんて さぁー捨てよう
さぁー瞳あけて 空をごらん
さぁーきっと君の さぁーからだを
さぁー包むだろう 新しい朝の光が
  ■海を越え大地を越えて 新しい朝が生まれる
  ■世界中の子ども達よ 明日へと駆けて行こう

●世界中の子どもたち: E・マシアス曲 寺井一通曲
中川ひろたか曲



新おけら歌集(06/08/09)Req:ビーさん / 楽譜:ビーさん(06/08)
■東奥日報(2015/06/18)の記事■

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■この人■
世界で唯一の被爆者合唱団を指揮する 寺井一通(かずみち)さん
■平均年齢77歳の長崎原爆の被爆者でつくる合唱団「ひまわり」を主宰する。指導と作詞作曲を担って11年。
4月には米ニューヨークで初の海外公演を果たした。「観客が共感してくれた。来てよかった」と目を細めた。
■本業はシャンソン歌手。1979年、出身地の長崎市でテレビ番組のリポーターとして被爆者に会った。絶な半生を、涙を流しながら語り、痛みをこらえて生き抜く姿に衝撃を受けて「浦上」を作曲した。被爆地の悲しみをつづった曲で「音楽人生の原点になった」と話す。
 その後も被爆者の思いを伝えるため交流を続け、爆心地も歩いて約千曲作った。「僕の音楽は社会的弱者のためにあるべきだ」との思いを強くし、群馬県の安中公害訴訟を支援する曲も提供した。障害のある子どもや東日本大震災の被災地支援のため、チャリティーコンサートも開いた。
 現在約50人のひまわりの団員には、上手に歌うことよリ思いを込めることを教えてきた。被爆の実情を伝える歌詞に、泣きながら歌う仲間もいる。「体験を他人にほとんど語らず、平和運動にも縁のなかった多くの団員が歌によって目覚め、核廃絶を訴えるようになった」と手応えを語る。
 今年も8月9日の長崎平和祈念式典で歌うほか、10月にはドイツのミュンヘンなどでの公演も控える。高齢の団員は声が年々弱くなり、歌詞も忘れていく。それでも「被爆者でなければ伝えられない何かがある」と信じ、世界で唯一の合唱団を率い続ける。66歳。