1: |
八月の青空に
今もこだまするのは
若き詩人の叫び
遠き被爆者の声
あなたに感じますか
手のひらの温もりが
人のくやし涙が
生き続ける苦しみが
わたしの国とかの国の
人の生命(いのち)は同じ
このあおい大地のうえに
同じ生を得たのに
■ヒロシマの有る国で
■しなければ
■ならないことは
■ともるいくさの火種を
■消すことだろう |
2: |
かの南の国では
大国がのしかかり
寡黙な少年らが
重い銃に身をやく
やせた母の胸に
乳飲み子が泣き叫び
はだしで裸のまま
逃げまどう子どもたち
故国の土をふむことも
家族と暮らすことも
許されない戦争が
なぜ今も起こる
■ヒロシマの有る国で
■しなければ
■ならないことは
■ともるいくさの火種を
■消すことだろう |