ヒロシマの有る国で 【C】
+Popsバージョン+

作詞
作曲
山本さとし
1: 八月の青空に
今もこだまするのは
若き詩人の叫び
遠き被爆者の声
 あなたに感じますか
 手のひらの温もりが
 人のくやし涙が
 生き続ける苦しみが
わたしの国とかの国の
人の生命(いのち)は同じ
このあおい大地のうえに
同じ生を得たのに
■ヒロシマの有る国で
■しなければ
■ならないことは
■ともるいくさの火種を
■消すことだろう
2: かの南の国では
大国がのしかかり
寡黙な少年らが
重い銃に身をやく
 やせた母の胸に
 乳飲み子が泣き叫び
 はだしで裸のまま
 逃げまどう子どもたち
故国の土をふむことも
家族と暮らすことも
許されない戦争が
なぜ今も起こる
■ヒロシマの有る国で
■しなければ
■ならないことは
■ともるいくさの火種を
■消すことだろう
演奏 Pops: ピアノ:

わたしの国とかの国の
人の生命は同じ(平等)
このあおい大地のうえに
同じ生を得たのに
●ヒロシマの有る国で
●しなければ
●ならないことは
●ともるいくさの火種を
●消すことだろう



新おけら歌集(03/08/09) / うたごえツアーin能代(03/12)
楽譜:ビーさん(2004/09) / チェック:三宅さん(07/03)

■1983年、作者が学生のうたごえサークルに入っていたときの作品。「もっと、若者のエネルギーを燃焼させ、感性的にもピッタリした歌を」と創られたこの曲は、平和コンサートや平和行進、そして、うたごえ喫茶の定番となった。

■2003年の3・20イラク戦争即やめよ!国際共同行動は世界で数百万人が参加する大行動となったが、うたごえも全国で歌を響かせ、その模様はうた新4月5日号を埋めた。その中で一番多く歌われたのがこの歌。
 誕生は作者が学生のうたごえサークル在籍中の1983年。広島の平和公園をよく訪れる作者は、燃え続ける原爆の火を前に、被爆者と話したことをモチーフに、「若者のエネルギーを燃焼させ、感性的にもピッタリした歌」を、と創作。
 10年余前、アジア・アフリカ・ラテンアメリカ運帯委員会の会議で来日した南アフリカの青年と同席した時、メロディを口ずさみ、「この歌、いいですねえ、題名は何と一言うのですか? CDありますか?」と聞かれ、国を越えて共感をよんでいることを実感した。
 文字通り平和の集い、平和行進でもスタンダードナンバーの一曲である。
No moer Hibakusha09(うた新/2004年)