トマトの国へ・・・ ・唐土コンサートin栄村 ・秘境「秋山郷」 おやきとカブトムシ ・唐土ライブinアコールデ
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■ 昨日はぐっすり寝たせいか、寝覚めはいい。早速風呂に行く。先客が数名、朝のご挨拶である。昨晩遅くまで飲んでいたようだが、今日も元気のようである。
 新潟からのお客が言うには、この温泉の泉質は長野から新潟方面にかけて同じような感じだと話してくれた。湯上がりの肌がツルツルして湯冷めのしない温泉であった。
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■秘境「秋山郷」/2日目「7月17日(日)」■

虹梁の端っこは象さん(端象鼻)です!
 食事後、トマトの国の玄関で集合写真を撮り、いよいよ秋山郷に出発。バスはギュウギュウ詰め、tadoさんは自家用車である。出発して間もなく道の駅らしきところに停車。栄村の産業会館のような所で、ここでお土産を買うことになっていたらしい。栄村を代表する産物がギッシリ並べられていた。バスツアーのみなさんの人気はアイスクリームとキハダ。特にキハダは胃腸によく効くとのことで、人気度no1であった。

 秋山郷に入るには一端隣町(新潟県津南町)に抜けてから長野側に回り込む形になる。越後の秋山郷と信濃の秋山郷がつながっている感じだ。
 隣の津南町はかなりにぎやかそうな町並みである。信号を右折して405号線に入る。この先に「のよさの里」がある。オラ達のバスツアーはそこまでである。のよさの里で長野の「おやき」さんと落ち合うことになっているからだ。
 大分入ったところにお寺があり、そこで小休止となった。お土産屋があってお茶や箒なぞを売っていた。キビの箒だそうで、軽くて丈夫そうであった。お茶の水もお寺の境内を流れ落ちる天然の甘露だから美味しい。
 一杯で3年………3杯飲むと死ぬまで生きるという霊験あらたかなるお茶であった。

 ここを過ぎて間もなく、道路がとてつもなく狭くなる。高校生の修学旅行だと「キャーキャー」の連続だろう。川沿いの切り立った山腹を無理矢理削ったような道路がクネクネと、かつ登ったり下ったりとジェットコースターのような感じである。

 まぁー、この程度の道路だったら、オラホの長慶平や松原付近でも味わえるので、どーってことは無いのだが、山体の大きさは比べようもない。
 秋山郷は教科書に載った「V字谷」の典型のような地形である。今でこそ天下の「秋山郷」で売っているかも知れないが、オラ達が子供の頃の秋山郷での生活はどーだったんだろうか。
 山腹を縫うように、ようよう「のよさの里」に到着した。tadoさんは鳥甲山の見えるベンチでゴロネをしていた。おやきさんはまだ来ていない。ここで昼食の予定であるが、ツアーの皆さんは名所があるとかで、そっちにを見物してから食べる様子である。

 オラは折角来たので、鳥甲山が借景という大露天風呂に入ることにした。残念ながら天候不順で借景は見えなかった。お湯も少々ぬるく、かつ葉っぱや虫も一緒の入浴となり、早々に風呂から上がった。
 tadoママと少々お話をしていると、まもなくおやきさんが見えた。相変わらずニコニコと優しそうな顔である。2年ぶりのデートということになる。tadoさんたちはまだ帰ってこないので、tadoママに見送られて、のよさの里を後にした。

■長野名物「おやきとカブトムシ」■ ぺーじとっぷ
 ここまでの道路を聞くと「いやー 思ってた以上ですねー」の答。まぁー当然と言えば当然のお返事だ。それにしてもしばらく振りのお顔拝見である。2年前そのままのおやきさんであった。
 取りあえず秋山郷から抜ける事になり、もと来た道をひたすら戻る。津南町から栄村を過ぎて、昼のご飯がまだだったことを思い出した。車の中で何を話したのか覚えていないが、これまたひたすらしゃべくっていたような気がする。
 おやきさんのお奨めで、野沢温泉村という所でお昼を摂ることにした。ここは長野県が誇る「故郷」や「朧月夜」などの作詞者である高野辰之という方のゆかりの地ということであった。

 スキー場らしき場所なので、坂とクネクネの細い道が多い。おやきさん面倒と思ったのか取りあえず一番上まで登ってしまった。誰も止めていない駐車場の真ん中に車を置いて、近くの食堂に入った。お客も少なかった。何を食べたか思い出せないが、いろいろと話に花が咲いたのは言うまでもない。

 帰りに、おやきさんがお店の方にを所望した。お店の方も親切で結構な量をビニール袋に詰めてくれた。「どーするんだろ?」と思っていたら、車に付くなりトランクを開け、クーラーboxを開けた。その中には20−30匹ほどのカブトムシが蠢いている。
 要は、ただ今夏のさなかなんで、カブトムシが熱気にやられないようにとの配慮らしい。しかし、このままビニール袋をつっこんだらカブトムシが破るに決まっている。何か落ちて無いかと探した結果、軍手の片方。それもなかりバッチイ。 結局、おやきさんの温泉用タオルにくるんクーラーboxに押し込んだ。これで、暑さでやられることはあるまい。

 聞いたら、秋山郷に来る途中、おがくずを処理してる所に差し掛かって、「要るか?」「要る!」の会話の結果だという話である。

 なかなか車でその場に居合わせるのも、タイミング良くクーラーbox持ってることも無いけど、おやきさんは、日頃の行いがいいから、goodタイミングだったんだろ。「どーすんの???」と聞いたら、ご近所の子ども達にあげるのだそーだ。ここら辺がおやきさんのおやきさんたるところなのかなと、妙に感心してしまった。
 坂を下って、今日のおやきメインイベント「おぼろ月夜の館(斑山文庫)」の見学である。建物は見えるがなかなかたどり着けない。駐車場が館の地下にあった。まぁー、地下が普通の高さで、その上にデーンと建てたと言った方が正解かも知れない。この地には高野辰之博士の墓地もある。生まれは別(下水内郡豊田村=現中野市)で、そちらには「高野辰之記念館」があるらしい。

 中には「記念ルーム」があって、いろいろな展示物が陳列されていた。高野辰之という人が国文学者であったこと、日本歌謡史・日本演劇史・江戸文学史に詳しい方であったことなど、初めて知った。唱歌は奥が深い! 何で「斑山文庫」なのかと思ったら、高野辰之の号が「斑山」というらしい。これまた沢山の書画や蔵書が収められていた。見る人が見れば宝の山というところか。しかし、これほどの唱歌を残しているとは思わなかった。
 日曜日ということもあってか、訪問者は少なかった。まーその分落ち着いて見学できたことになる。もうひとつの「高野辰之記念館」へも行きたかったが、時間もなくあきらめた。
 そうそう、地下室で天井を見上げていた。何故かというと地下室の明かり取りの窓が上の芝生のスポットライト風な作りになっていたので、どんな塩梅かと探して見たのである。まぁー、地下で天井を見上げるというのも奇異な行動ではあるのだが………。小さな明かり取りだったが、以外に明るい。高野博士の記念館に来て、地下室の明かり取りに感心して帰る奴も、世の中にはいるんです。(*_*)

■文部省唱歌■
1学年 日の丸の旗 白地に赤く、日の丸染めて………
2学年 紅葉 秋の夕日に照る山紅葉………
3学年 春が来た 春が来た、春が来た………
4学年 春の小川 春の小川はさらさら長る………
6学年 故郷 兎追ひしかの山………
  朧月夜 菜の花畠に………・
  
ぺーじとっぷ
 おぼろ月夜の舘から戸隠のアコールデまでは結構な距離があった。どこをどー走っているのか分からないが、戸隠に向かっているのは確かなようである。途中、かなりアバウトな道路標識があった。「あっち海・こっち山」というやつである。なかなかジョークのおすきな方が作ったらしい。思わず笑ってしまった。

 戸隠に向かっている途中でオラが「おやきを食べたい!」と注文を出した。が、以外に扱ってる店が少ない。おやきさんは「らしき店」にチョコチョコ止めてはくれるが、あんなもん!と言う感じで、ほとんどやっていない。コンビニへも入ってみたが置いてなかった。幻の食い物なのかもしれない………。ようよう「蕎麦おやき」という上品なおやきにありつけた。多分、注文をだしてから小一時間は探していたような気がする。雑なオラには少々上品すぎた味であった。

 懐かしの「マイヤケヤマ」が見えてきた。2年前は11月だったが、今回は夏の真っ盛り。樹幹に隠れてよくは見えなかったが、何回見てもいい山である。これまた懐かしの「アリコ・ルージュ」の前を通った。 目的のアコールデは戸隠のペンションやロッジの立ち並ぶ一角にある。途中のロッジの庭を見たが、山登りシーズン真っ盛りという割にはお客が少ない感じだ。
 森を大分入った所で、アコールデに到着である。ここの駐車場だけはやけに車が多い。今日はここに一泊。おやきさんも夕食をここでご一緒することになっている。中からピアノの音が聞こえてくる。唐土さんとOryさんがリハーサル中らしい。

■唐土久美子ライブinアコールデ ぺーじとっぷ
 チェックインに応対してくれた方が、オーナーの糸賀さん。何ともにこやかで優しく、腰が低く………。釣られてこっちもニコニコしてしまう。「また、来ようかなぁー」という感じさせてくれる方である。おやきさんとは顔見知りのようである。
 bunママは唐土さんと同じ部屋。オラは今回の唐土さんライブの仕掛け人竹内さんと同室である。竹内さんはおやきさんとも酒飲み仲間と聞いた。
 唐土さんとOryさんにちょっとご挨拶する。リハーサルの中で聞いたことのある歌をやっていた。「黄昏のビギン」という曲だ。かつてボスのお供で飲みにいくと、ボスは決まってこの歌を歌っていたので、それなりに歌えそーな歌である。これが良くなかった。唐土さんからマイクを借りて「♪雨に濡れてたぁ〜」とやったら「今夜はお前が歌え!」ということになってしまった。やれやれである。

名称 歌声音楽ロッジ「アコールデ」
住所 長野市戸隠越水3681-3
電話 026-254-3078
時間 日曜日 19:30(2時間)
費用 12000円(一泊二食付)
伴奏 その時と場合でいろいろ
歌集 ともしび歌集(うたごえの場合)
 食堂での夕食が始まった。おやきさんと竹内さんがご一緒である。まずはビールで乾杯である。実は、前もって深浦の某酒屋が誇る純米酒「白神の詩」をアコールデに送っておいた。しかし、これに手を付けるのは唐土ライブの後とすることにした。夕食はビールで我慢ということだ。

 今日の宿泊は20人くらい。家族連れや仲間連れが多い。テーブルが8割り方埋まっている。ここは「音楽・歌声ロッジ」なので、コンサートなどイベントのある時は結構人が集まるようだ。今回も唐土さん目当ての方が多いのだろう。夕食は山海の珍味とまではいかないが、オーナーの心を込めた美味しいご馳走であった。

 ここは唐土ライブの会場でもある。さっさと片づけて次の準備にかからないと、コンサートができない。まぁー、アットホームな雰囲気でのコンサートということだ。
ぺーじとっぷ
 7:30、オーナーの挨拶と唐土さんOryさんの紹介でライブ開始である。オラ達は全体がよく見えるようにと一番後ろの席。bunママは着替えてユカタ姿。おやきさん竹内さんも隣に陣取った。
 夕食で一緒だった方はみんな集合かなと思ったが、全員ではないようである。唐土さんの一番目は「花祭り」。声も出ていて順調な滑り出しである。今回は唐土さんの演奏曲目の一覧でレポートはカンベンして貰おう。それにしても、例の「黄昏のビギン」は大失敗だった。途中に(eー)間奏があるのを忘れて………、慣れないことはやるもんじゃー無いです。

コンサート曲目
1 花祭り 2 エストリレータ
3 いつでも何度でも 4 ヤギさんゆうびん
5 雨降り熊の子 6 思い出の涸沢
7 ヘッドライトテールライト 8 夏の思い出
9 岳人のうた 10 大きな古時計
11 黄昏のビギン 歌:bunbun
12 千の風になって
13 芭蕉布 ハーモニカ:赤星さん
14 今日の日はさようなら
  


 唐土ライブに続いて、オーナー糸賀さんのアコが引っ張る「うたごえ喫茶」が始まった。にこやかにあくまで優しくアコーディオンを奏でる。何とも言えずいい顔をしている。うたごえリーダーは鶴田さん。この方は長野ともしびの出身者である。

 ようやく「白神の詩」の栓を抜く。まずは一杯!というところである。宣伝を兼ねて隣近所にもまわすことにした。これ位の人数でのうたごえが一番いいのかも知れない。何回もいうようだが、糸賀さんのアコがいい音出している。
 直ぐ前に「さきちゃん」のご家族がいる。さきちゃんは座ったとたんから、周りのアイドルだ。一曲歌ってもらったのだが、忘れてしまった。何歳くらいだろうか???

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 直ぐ後ろからアコに合わせてハーモニカが聞こえる。富山から参加の赤星さんだ。労山の仲間とともにアコールデの常連さんのようである。目に付いたのがでっかいバス・ハーモニカ。借りて吹いて見たが、なかなかいい音が出る。くだらんことだが、今の今まで吹くだけのハーモニカがあるとは思わなかった。
 ショルダーバッグから取り出したハーモニカ群を見せて貰ったが、いやはやすごい数のハーモニカだった。CとC#とか組み合わせがたくさんあるのだという。あのショルダーだけで一財産である。
 赤星さんの作った曲「山は心のふるさと」を本人がテープで紹介、丁寧に楽譜まで用意してあったので、頂いて歌った。若かりし頃の作品なんだそーで、山と渓谷社の歌集にも載ってる曲と聞いた。

 リクエストに入り、おやきさんも竹内さんもbunママも大きな声で歌っている。ライブの時もいい顔していたけど、やっぱり歌っている顔が一番だ。白神の詩も帰ってきたが、そこにわずか残るだけ………、もう一本送るべきだったか。(>_<)
 11時近くだろうか、うたごえ喫茶も終了した。おやきさんはこれから長野に帰る。今日は一日一杯付き合わせてしまい申し訳なかったが、とても楽しい一日を過ごすことが出来た。持つべきものは良き友(ケヤグ)である。(^_^)v

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