■深浦の歌声は地域のともしび■東奥日報夕刊「明鏡欄(2016/11/09)」 |
「『うたごえ喫茶』深浦全国から集合!/200人青春よ、もう一度」が10月31日に本紙夕刊で報道された。今、関係者や読者に大きな反響を呼んでいると聞く。主催者の「サークルおけら」(代表・佐藤英文氏)の存在は、私が平成24年、本紙連載「歌で旅するあおもり紀行」の「白神山地の詩」を執筆するにあたリ認識していたのであるが、この夏、深浦を旅した折、地元の方の紹介で佐藤代表ご夫妻と懇談する機会に恵まれた。
◇平成15年に立ち上げた「深浦のうたごえ」は、今年14回目の集いを開催するまでに至るご夫妻の献身的な努力によって、今ではその輪が全国に広がっていることを知リ、小さな町の歌声が地域に明るい希望をともしている素晴らしい運動であることを実感した。
◇ところで、歌声喫茶から生まれた名曲「北上夜曲」は、作曲家の安藤睦夫さんゆかりの八戸市で歌い継ぐ催しが開催されている。そこで「歌」をキーワードに、深浦と八戸で姉妹交流の合唱祭ができないものかと夢が膨らむ。同じ県内にあって気候も文化も違う地域が交流を深め合うことは、地域の活性化につながるのではないかと思った次第である。 |
東京都・山内繁・日本の歌研究家′ |
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