月(Eb)
満州唱歌・尋常5年(昭和2)

作詞
作曲
作者不詳

岸の柳の 芽がのびて、
野川の水もぬるむころ、
浅瀬におりる 水鳥の
■影もおぼろな 春の月。

虫鳴く野辺に 草かれて、
枝もあらはな どろやなぎ、
(かささぎ)の巣の 二つ三つ
■見えてさびしい 秋の月。

一むらのこる 雨雲に、
夕日の色の 消えるころ、
高粱の葉に 露みえて、
■涼しくのぼる 夏の月。
真白にこほる 大川の
うねって遠い 枯野原、
静かにのぼる 一つ家の
■煙も寒い 冬の月。

●同名異曲: 新編教育(明治29) 幼年唱歌1(明治34) 唱歌教科書(明治35)
読本唱歌(明治43) 大正幼年3(大正04) 満州唱歌5(昭和02)
エホン唱歌(昭和06) 小学新唱1(昭和07) 1年生音楽(昭和22)

歌詞:10/04/19/midi:10/05/10/おけらの唱歌