富士山(G)
ヘルプスト單唱歌(大正11)

作詞
作曲
作者不詳
福井直秋


雲井に高く 神さびたてる
けだかき富士の 高嶺のながめ
ときじく雪 動かぬさま
  ■たふとく仰がる 國の鎮めと
  ●たふとく仰がる 國の鎮めと

白扇下垂 大地をおほひ
玲瓏八朶 虚空をささぐ
清けきいろ 正きかげ
  ■山とは仰ふがじ 神の御姿
  ●山とは仰ふがじ 神の御姿

●同名異曲: 小学唱歌1(明治14) 中学唱歌(明治34) 唱歌教科書(明治35)
少年唱歌2(明治36) 新編教育5(明治39) 小学読本(明治43年)
ヘルプスト(大正11) 小学新唱歌(昭和07) 児童唱歌5(昭和10)
うたのほん(昭和16)

歌詞:10/12/28/midi:11/01/03/おけらの唱歌
●白扇下垂
●玲瓏八朶
 玲瓏=うるわしく照りかがやくさま
  朶=しだれるさま
 八朶=富士山の頂上近くに白く積もった雪の下縁を、花弁に見立てて言う
 萬朶=多くの垂れ下がった枝