雪(四季)【Eb】
組歌「四季−冬」/明治33年
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作詞
作曲 |
中村 秋香
滝 廉太郎 |
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一夜(ひとよ)のほどに 野も山も
宮も藁家(わらや)も おしなべて
白銀(しろがね)もてこそ 包まれにけれ
白珠(しらたま)もてこそ 飾られにけれ
■まばゆき光や 麗(うる)しき景色や
■あはれ神の仕業ぞ
■神の仕業ぞ あやしき
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歌詞:09/12/28/midi:11/11/23/おけらの唱歌 |
■組歌「四季」について■ |
■1900年(明治33年)に瀧廉太郎によって発表された歌曲集(組歌)で、滝廉太郎は序文で「近来音楽は、著しき進歩、発達をなし、歌曲の作世に顕れたるもの少なしとせず。然れども、是等多くは通常音楽の普及伝播を旨とせる学校唱歌にして、之より程度の高きものは極めて少なし………余は敢て其欠を補ふの任に当るに足らずと雖も、常に此事を遺憾とするが故に、これ迄研究せし結果、即我歌詞に基きて作曲したるものゝ内………」と述べ、今後の、日本音楽の発展に役立ちたいと思って、作曲したと思われている。
■第1曲は「花(作詞:武島羽衣)」、第2曲が「納涼(作詞:東くめ)、第3曲が「月(作詞:瀧廉太郎)、第4曲が「雪(作詞:中村秋香)と題されています。しかしながら、もっぱら第1曲「花」だけが有名になり、他の3曲はほとんど知られていません。また、めったに歌われることもないようです。
■各曲はそれぞれ演奏形態が違っており、「花」は二声とピアノ、「納涼」は単声とピアノ、「月」は無伴奏の四声、「雪」は四声とオルガン、ピアノのために書かれています。 |
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