新島守(Eb)
新尋常小学5/昭07

作詞
作曲
作者不詳


網代車の あさましさや
花の都を たち別れ
遠山河(とおやまかわ)を へだてつつ
國のはてどに いでいます
  ■今日のみゆきの かなしさよ
新尋常小学5(昭07) 高等小学唱歌(昭10)
あゝ今いづこ そのかみの
水無瀬の春の 花うたげ
鳥羽の宮居の 月の宴
み枕近き 潮騒に
  ■さめてはかなき 夢なりき

月洩る夜半の 濱さびし
み聲たふとく 「我こそは
新島守(にいじまもり)」と 宣(の)りましし
(とお)つひじりの みことのり
  ■とはに傳へて かしこしや

●同名異曲: 新尋常小5(昭和07) 新訂高等小3(昭和10)

歌詞:08/12/16/midi:10/01/25-16/02/08/おけらの唱歌
■新島守とは■
■新島守:新しく任に着いた島守(島の番人/島の住人)。
■後鳥羽上皇が、承久の変を経て隠岐に流された際の和歌に「新島守」が出てくる。以下、その歌。

 ・われこそは新島守よおきの海 荒き浪風心して吹け
 ・同じ世にまたすみのえの月や見ん 今日こそよそにおきの島守
 ・うらやまし長き日陰の春にあひて 塩汲むあまも袖やほすらん
 ・あやめふく茅が軒ばに風過ぎて しどろに落つる村雨の露
 ・故郷を別れ路に生ふる葛の葉の 秋はくれどもかへる世もなし
 ・たらちねの消えやらで待つ露の身を 風より先にいかでとはまし
 ・八百よろず神もあはれめたらちねの われ待ちえんと絶えぬ玉の緒