夏の暁(C)
新訂高等小學唱歌(第二學年)/昭和10年

作詞
作曲
作者不詳

残れる月の 影踏みて
歌う唱歌も さわやかに
小川のほとり 牛飼へる
村の男(お)の子 胸の邊(へ)
■吹くや朝風 そよそよと
■働く身には 憂いなし

朝食(あさげ)の煙 うちなびき
仰ぐ日の出の 麗(うら)らかに
小牛追いつつ 歸る子が
吹くや靴笛 勇ましく
■生氣溢るる 朝ぼらけ
■働く身には 望みあり

またたく星を 戴きて
露の白玉 踏みしだき
向かひの岡を まぐさ刈る
里の少女(おとめ)が 前髪を
■吹くや朝風 そよそよと
■働く身には 憂いなし
家路を急ぐ 少女子(おとめご)
籠に添へたる 白百合の
にほへるまみの にこやかに
足の運(はこび)も いそいそと
■生氣溢るる 朝ぼらけ
■働く身には 望みあり

●同名異曲: 中等音楽1(明治41) 新訂高等小2(昭和10

歌詞:08/12/16/midi:09/10/14-12/12/04/おけらの唱歌