羽衣(G)
新訂高等小學唱歌(第二學年)/昭和10年


女子用曲
作詞
作曲
作者不詳

合唱

三保の松原 うらうらと
日は晴れ渡る 空の上
天津乙女の 舞の袖
  ■あざやかにこそ 見えにけれ
天女 あら かなしや
松の枝(えだ)の 羽衣失(う)せて
  ■歸るすねなき 雲の通路(かよひじ)
合唱 得たりと拾ふ 濱の漁師(れうし)
  ■持ち歸ちてぞ 寶にせんと
天女 (ころも)なくては 如何にして
雲居のはてに 歸るべき
(と)く疾く返せ 人間に
  ■着る用もなき 羽衣を
漁師 返せとや さて返せとや
いち惜しけれど さらば返さむ
天人も 心しあらば
  ■更に一(ひと)さし 舞いても見せよ
合唱 舞うや 霓裳(げいしょう)羽衣(うい)の曲
見る見る 影は遠ざかり
あとに残れる 富士の山
  ■うららかにこそ 浮かびけれ

●同名異曲: 大正少年3(大正8) 小学新唱歌4(昭和07) 新訂高等小(昭和10)
昭和唱歌3(昭和10) うたのほん下(昭和16)

歌詞:08/12/16/midi:09/10/14-12/12/04/おけらの唱歌