乳兒のさま(G)
明治唱歌 第六集/明治25年4月

作詞
作曲
大和田建樹
西洋曲


萌えよ萌えよ 春の草 庭に野邊に田に畑(はた)
きのふ蒔きし 種ははや
垣のもとに 生(を)いひでぬ
朝の雨に ぬれながら 岩の苔も 色そひて
あな美し あれ楽し
  ■これや乳兒の 育つさま
●異名同曲: 水鳥(明治25) 乳児のさま(明治25)
吹けや吹けや 春の風 高く低く木に草に
かすむ月の 前行けば
月も母と 馴れるらん
けむる水の上 ゆけば 氷も友と あそぶらん
ものみな愛 ただわが世
  ■これや乳兒の あそぶさま

咲けや咲けや 春の花 さくらすもも 藤つつじ
待つか友を 聲をあげて
ものも言わぬ 口あげて
柴と共に ゑむかげは みどりにうごく池水に
あれ罪なの世の中や
  ■これぞ乳兒の わらふさま


歌詞:08/07/10/midi:09/05/10