農夫の吟(Bm)
明治唱歌 第五集/明治23年8月

作詞
作曲
大和田建樹
奥  好義


(かはづ)なく 門田(かどた)の水(みづ)
けむりゆく雨(あめ)のどかなり
  今(いま)ぞ時(とき) 生(お)ひたつ苗(なへ)
  今ぞ時 なはしろ水も
山吹(やまぶき)の花(はな)さへ浮(う)けて
(しづ)かなるわが世(よ) 富(と)ませり
  ■知(し)るや人(ひと) 山田(やまだ)の里(さと)
  ■春(はる)のこころを

(よ)はあけぬ 雲雀(ひばり)はそらに
(ひ)ははれぬ 雉子(きゞす)は谷(たに)
  いざ子(こ)ども 残(のこ)りし麦(むぎ)
  刈(か)りてこん 背板(せいた)わするな
(まご)も来(き)て いちごある野(の)
(こ)の葉笛(はぶえ) ふきても遊(あそ)
  ■知るや人 山田の里の
  ■朝(あさ)のこころを

●農民の曲: 明治唱歌5(明治21) 唱歌教科書(明治35)
高等小唱歌(昭和05) 小学新唱歌(昭和07)

歌詞:08/07/13/midi=09/01/25/おけらの唱歌