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父は尾張の 露と消え
母は平家に 捕らえられ
兄は伊豆に 流されて
■おのれひとりは 鞍馬山
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4 |
鏡の宿(しゅく)の 元服に
その名は義経 源九郎
途中の難儀 切り抜けて
■秀衡舘(やかた)に 着きにけり |
2 |
敵(かたき)の平家を 滅ぼして
わが家源氏を 起こさんと
昼は学問 剣術は
■人目を忍ぶ 夜のわざ
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5 |
ほどなく源氏の 花咲くや
兄頼朝の 命ををうけ
旭将軍 義仲を
■ただ一うちに 滅ぼして |
3 |
七つ道具を 投げ出して
弁慶あやまる 五条橋
金売吉次が お伴して
■落ち行く道は 奥州路
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6 |
鵯越えの 坂落し
八島の海の 弓流し
壇ノ浦では 八艘とび
■永くほまれを 残しけり
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