常磐木(G)
少年唱歌五編(明37)

作詞
作曲
旗野士良
ホラティウス


夕立の宿に 名譽(ほまれ)あらはし
(こがらし)に笑ひ 霜雪(しもゆき)を凌ぐ
  ■松こそは げにや 木木の公(きみ)なれ
●原曲=樅の木
旅路ゆく人に 梢知らせて
おほ空に高く 雲霧(くもきり)を拂(はら)
  ■樅こそは げにや 木木の長(をさ)なれ

さても斯(か)く己(おの)が群(むれ)に抜け出で
千歳経(ふ)る操 五百枝(いほえ)さす姿
  ■嗚呼 松や樅や 世にぞたふとき

●異名同曲: 小蟲(明治25) 愛らしき鼠(明治25)
常磐木(明治37) 漂流の船(明治40)
●同名異曲: 少年唱歌五(明治37) 大正少年12(昭和04)

歌詞:11/02/02/midi:09/04/10/おけらの唱歌
■注意事項■
●史記曰。秦始皇上泰山、風雨暴至、不休於松下、因封其松。
●菅公記曰。樅の梢かすかに見ゆるに、君が住む宿の梢の行く行くも、かくるゝまでにかへり見しはや